突然すぎる再会(2)
翌朝、洋介の店では、いつものように朝礼が始まると。洋介は、突然手品の真似を始めと思ったら、魔法の呪文を唱え、洋介の右手には魔法免許証が現れた。
このサプライズ、サクラは知らず。従業員たちは、ちょっとあっけにとられ、ポケットに忍ばせていた2級魔法士合格おめでとうのクラッカーの出番を失い。そんなサプライズのことなど知らない洋介は、喜んでくれると思っていた。全員ちょっとあっけにとられ。
すると、洋介の隣にいたサクラは、突然手を挙げ。明日、私も出張買取りに行ってもいいですか、と言い出し。突然の申し出に島田主任は、いいんじゃないのと言い。この一言に従業員たちは、サクラを羨ましそうに思い、思わずいいなーと言うと。次は私たちも同行したいと言い出し、盛り上がっている。そうなると、店番は誰がする、店長に任しておけばいいんじゃないの。
この光景に洋介は、おーい、私の許可なしで勝手に決めていいのか、と思うところだが、もう一つのサプライズはどうするのと思い。浮遊魔法を披露するタイミングを失い、いじけそうにはならない、むしろいいことを思いついた。明日、ロマンと夢を見せつけてやると1人意気込んでいる。
サクラは、なぜ蔵まるごと鑑定にみんなワクワクするのか、知りたくなっていた。洋介が言う、ロマンとは何か、夢とは何か、知りたい。サクラは、王女としてのレールの上しか知らない。
朝礼が終わり。島田主任とサクラは、搬入口に行き。2トントラックのガソリンをチェックし、ガソリンを満タンにすると。トラックを掃除し、ブルーシート、ロープ、クッション材に毛布と段ボール箱を準備し。タブレットPCと小型プリンタとデジカメ、こちらも準備OK。あとは、忘れてはいけないのが番号札、とりあえず500品分を準備し。一応、島田主任は、出張買取りの段取りをサクラに説明した。
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