洋介とサクラ、特A魔法士を目指す(3)

 体育館で物を浮かす魔法の練習が始まり。まず、バスケットボールを目の前に置き、ゆっくりと胸の高さまで持ちあげ、ゆっくりと床に降ろす。サクラが見本をみせた。

 すると、洋介は魔法を間近に見て、感動している。

「サクラちゃん、凄いね、さすが元魔法界の王女様だな……」

「洋ちゃん、なんか、バカにしてない?」

「はぁ!? なんで、する訳ないだろう!?」

「だったらいいんだけど、洋ちゃん、やってみて!?」


 洋介は、サクラのやり方を真似てみた。

 魔法の杖を右手に持ち、魔法の杖の先端をバスケットボールに向け、物を浮かす魔法の呪文を唱えた。

 すると、バスケットボールは生きよい良く天所に向かって上がり、天所の鉄骨部分にバスケットボールが引っかかってしまい。その光景にサクラは思わず笑ってしまい。洋介は、失敗したのにも関わらず、天所を見上げ、魔法の凄さに感動し。

「サクラちゃん、凄いね、魔法って……」

「いちいち感動しないの!? 杖の使い方を練習するわよ」


 魔法の杖の持ち方、構え方、手首の使い方、杖の振り方を練習して1時間が経ち。

 すると、学校のチャイムが聞こえ、体育館の時計を見ると、昼食タイムの時間になり。

「洋ちゃん、桜の木の下でお弁当を食べない? 手、大丈夫?」

「これって手首にくるね、40にはきついね、でも大丈夫、箸握れるか!?」

「じゃ、私が食べさせてあげようか?」

「サクラちゃん、そうやって、私をからかうのやめてくれる!? お昼食べるよ!?」


 2人は、風花からお弁当を受け取り、体育館の前の桜の木の下に行き、ベンチに座りサクラの作ったお弁当を食べ始め。洋介は、少し手首が痛む箸はちゃんと使え。サクラは、洋介の高校時代どんな生活を送っていたのか聴いていると。ふと洋介は逆にサクラに友達はいるのか聴いてみたいがやめた。


 お昼のランチが終わると。サクラは、物を浮かす魔法をもう一度やってみと洋介に言うと、物を浮かす魔法ができている。驚くことに、バスケットボールを自由に彩り。まるで透明人間がいるかのように、ドリブルやバスケットゴールを決めたり。面白がっている洋介のそばで、サクラは拍子抜けをしている。まさか、ここまでできるとは。そこで難易度をあげてみた。


 針に糸を通す練習、ピンポン玉を自由に動かす練習、跳び箱10段を組む練習、床の雑巾がけの練習、やはり繊細さにかけていた。


 体育館の時計は、午後5時30分を過ぎ、今日の魔法の練習はここまでとなり。魔法には繊細も必要、明日も繊細を身に着ける練習をする。


 リリカと風花は、2人に助言はなかった。ただ、初日にしてしは、まあまあかなと評価をしていた。果たして、3ヶ月間で特A魔法士になれるのか、その判断をするのは青の魔法石。4人は、元の世界に戻って行った。

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