お花見に行く(3)

 午前11時30分を過ぎたころ、公園の桜の木の下で従業員たちを待つ洋介の元に、サクラたちがお弁当を持って集まって来た。

 この時、サクラを除いて、洋介はいつもとみんなの雰囲気が何か違うような気がし、いつも以上に浮かれているように感じていた。


 そんな中、桜の木の下にみんな座り、しばらく桜を見上げ、サクラに感謝すると。みんなの手にはウーロン茶。洋介はこの光景を不思議に思い。いつもなら、私と光ちゃん以外はビールのはず、なんで。とりあえず、洋介は乾杯の音頭を取り乾杯をした。

 サクラは、重箱に入ったお花見弁当が開け、その見事の料理にみんな感動している。


 洋介は、恐るべし他国対応魔法だなと思っていると。島田主任は何か言いたそうにしている、いや、サクラを除いてみんな何か言いたそうにしている。しかし、何も言わず、吞み込んでいた。


 サクラは、みんなの分の料理を紙皿に取り分け、みんなに行き渡ると、速攻でいただきますを言い。一口食べると、その美味しさにみんな感動し。洋介は、恐るべし他国対応魔法だなと思っていると。島田主任は何か言いたそうにしている、いや、サクラを除いてみんな何か言いたそうにしている。しかし、何も言わず、吞み込んでいた。


 あっという間に重箱の中身は空になり、みんなもの凄く満足している。


 午後1時を過ぎ。洋介とサクラを除いた従業員たちは、いよいよあれの発表か、と思いながら、ワクワクしながら洋介の自宅へと向かった。

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