お花見に行く

お花見に行く(1)

 2人は、風花にいいように丸め込まれたような感じで、風花とリリカは、2人のサポート役に徹することになった。

 この時、テーブルの上に置いてあった魔法大辞典と魔法ノートは、青の魔法石の力で一緒に魔法空間の金庫にしまい。テーブルの上には、2冊分の魔法の教科書が現れ。サクラは、魔法教科書を取り、ページをめくると、魔法の数々に驚いた。確かに、今までとは違う。


 洋介は、教科書に目もくれずに、風花をジッとみて何を思ったのか1つ質問をした。

「風ちゃん、風ちゃんって、お腹とかすくの?」

「はぁ!? 何そのくだらない質問? あなたのつくった魔法でしょ? 自然エネルギーだからお腹は空かないの」

「明日、お花見に参加してくれないかな?」

「何、急に? ままさか、魔法のことを話すつもりなの?」

「なんかねー、みなにウソをつくのがねー、あいつらならわかってくれると思うだけど、ダメかな?」

 すると、サクラは教科書をテーブルに置き。

「私は、賛成かな。あの人たちなら、私たちの秘密を守ってくれると思うよ、それに、魔法と聞いてどんな反応を見せるのか気になるし」

「反応!? 反応ねー、サクラちゃん、それ面白いかも」

「面白くありません」


 使い魔は使い魔同士ということで相談し、仕方ないね、という結論になり。但し、このことは他言しないように念を押すこと。ここで、風花とリリカは、魔法空間のそれぞれの部屋に戻り、眠りについた。


 書斎には、洋介とサクラ、2人だけになり。サクラは、明日が早いと先にお風呂に入り、自分の部屋に行き、ベッドに入った。洋介は、魔法教科書を読んでいると、高校時代を思い出し、急に懐かしくなっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る