謎の木箱(8)

 お昼になり、午前中の査定合計金額は、603万1503円となり。とにかく蔵の品物を処分したい依頼主は、査定額0円でもすべて引き取って欲しいと言い、廃棄処分費用が発生する場合は査定額から差し引いてくれとも言っていた。

 洋介と島田主任は、午前中の買取り品100点をすべてトラックに積み込み、それが終わると、2人は車内でお弁当を食べることになり。買取り品にちょっとだけ満足し、車窓からの景色を見ながら、お弁当を食べた。


 午後1時10分。あと100点ある品物を査定し、この調子でいけば午後4時30分過ぎにはここを出られそうと思いなが2人は、再び査定に戻ると。

 40分の休憩中に、100点の品物がすでに畳の上に並んであった。依頼主は、査定総額1000万円以上の期待を願っている。そこへ、依頼主の妻が現れ、603万円の金額に驚きを隠せず、ひょっとしたらひょっとすると思い、娘に急ぎ連絡をしていた。


 このあと、絵画1点、200万円。古伊万里大皿1点、100万円。ブリキのおもちゃ5点で、50万円。その他、60万3215円となり。査定合計金額は、413万3215円。査定総額は、1013万4718円となった。


 この依頼主は、なかなの目利きのようで本物が数多くあり。この事実に信じられない依頼主は鳥肌が立ち、今回の査定総額に大喜びし、信じられないと妻も喜んでいた。ただ、それ以上に喜んでいたのが娘だった。

 こんな時、まれに問題が発生する場合がある。例えば、絵画を300万円で売却したが、知り合いから、この先値段が上がることを知り、買戻す場合もある。この時、主張買取り場合は、8日のクーリングオフ制度が適応される。

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