第4話 幼なじみと怪文書 その3
「
とかつて
ここには
そう思うと、全が意味ありげに見えてくる。この
「分かりやすいところは
「
「うん。
「なんでそう思った?」
「枠が黒で書かれてて、下だけ枠が書かれてないから。わたしだったらもっとカラフルにする」
なるほど。そういう考え方もあるのか。
「
「でも、だったらなんでここは紫色を使ってるんだろうね。あと
そこだ。これがこのメッセージを
水都恋さんへ。――の
紫のペンは
そして気になるのが、次に
「
この紙には
そして、
『水都恋さんへ』の
「
「うーん」
「だとしたら、空白であることそのものに意味がある、か」
宛名と言えば、もう一つ。
「宛名に句点って付けるっけか」
「わたしに聞かれても」
「ん? ちょっと待って」
「これ、いつからあったんだろう?」
「俺が知るか。さっき見つけたばっかりなんだろ?」
「うん。見つけたのはさっき。ってことは、朝にはなかったんじゃないかな。こんな
「お前ならそうだろうな」
「ってことは、これはわたしたちが
「
「でしょ」
それに、
「今日お前の机ががら空きになったのはいつだ?」
「音楽と体育のときくらいかな。そのときは誰もクラスにいなかった」
「
「
「体育係の人って名前なんだっけ」
「
「
「はっ! ってことは
「バカ。
「鍵を持ってるんだから、
「……あっ」こりゃ
そう言われれば、体育係の
でも、それだけだ。
この手紙に
「いや、女子だからこそってこともあるのか」
「ん?」
「いや、何でもない」
「
「いないと思う」
「じゃあやっぱり
さっぱり分からん。Aさんが
「でもさぁ」
と、
「もし
「会ったばかり、ってことは、
「ほんと
「
「ドライだ」
「で、どうなんだ
「
「ん、それだけか」
「
「そうか。うちのクラスはそれだけなのか」
「
「
まあ、話しかけられたし。
そうだ、
そのときだった。
「あ、違う。体育のときじゃない」
「何だよ、
「体育の授業中じゃないよ
「何でそう言えるんだよ」
「だってこの紙、音楽の
「だから何だ」
「体育は音楽の
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