後編

─ バレンタインデー当日 ─


女子A「これは莉歌へのチョコだよー!!」

女子B「莉歌!私からもチョコレート!!」

莉歌「2人ともありがとう!!あ!これ、昨日チョコレートを使ったカップケーキ作ったからよかったら食べて!」

女子A「やったぁー!ありがとうー!!」

女子B「嬉しい!莉歌ありがとう〜!!」

莉歌「食べたらまた感想言うね!!私のカップケーキも感想待ってるからね!!」

女子A「うん!!」

女子B「あ!もうそろそろ部活始まっちゃうよ、行かなきゃ!!」

女子A「ほんとだ!じゃあ莉歌、また明日!」

莉歌「うん!また明日ね〜!!」


莉歌(あ、教室で私だけになっちゃった…)


女子C「海くんのことが好きです もしよかったら私と付き合ってください」


莉歌(今のって告白…?隣の教室から聞こえてきたよね。しかも、海って言ってた。海がもしOKを出したら…出したら……)


女子C「海くん、返事は……??」

海「…俺は」


莉歌(もうこれ以上は聞きたくない…!!)


莉歌は教室を飛び出して図書館に逃げた。


─ 図書館 ─


莉歌(…走って来たから疲れちゃった。もうこのまま帰っちゃおうかな。…あ、あれ?明日提出のレポート用紙、教室に忘れちゃった…取りに行かなきゃ…けど、まだ隣の教室に海が女の子といるかもしれないし。でも、取りに行かなきゃ帰れないよね、行かなきゃ)


─ 廊下 ─


莉歌(あ、隣の教室の電気消えてる、…もういないのかな。早くレポート用紙を取りに教室に…)


─ 教室 ─


莉歌(え、教室にいるの…海??)


海「……zzz」


莉歌(ふふ、寝ちゃってるじゃん。起こさないようにそーっとレポート用紙を取って…)


海「…か…か…りか……」

莉歌「え?今、私の名前呼んだ…?」

海「…り…りか…」

莉歌「なに?寝言??」

海「……りか…チョコレート…くれよ…」

莉歌「え?」

海「…喧嘩ばっかり…だ…けど……り…か…おれ…ずっと…ずっと前から…お前のこと…」

莉歌「……海」

海「……好きなんだ」


ね、次は寝言じゃなくてちゃんと言ってね。


𓂃𓈒𓏸 おわり ‪𓂃 𓈒𓏸

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