3.中学1年生ー始まりー

春休み、中学のクラスわけが発表された


私にも数人だけど友達がいた

その子たちと同じクラスだといいなぁと思っていた


だけど私の願いは虚しく

友達全員とクラスが離れてしまった



新しい友達できるかな?


そんなこと私には考えられなかった



あのあだ名で呼ばれるようになって

前から人見知りだったけど

さらに人見知りが激しくなっていたからだ




入学式、友達がいない教室


自己紹介するのも苦痛だった


特に趣味もなかったから

定番の「読書」と言ったのをよく覚えている



私は3組だった


3組で良かったなと思うことがあって

あのあだ名で呼んでいた男子が見当たらなかったことだ


このまま中学生活は、あだ名を呼ばれないまま終わっていく


そう頭の片隅においていた




最初のころの授業は自分の自己紹介で終わって

ほとんど授業をしなかった


最初のころの休み時間は友達がきてくれて

楽しく会話をしたりした


でも本当に最初のころだけで

日がたつにつれ、友達も新しい友達ができて

私のところにはこなかった


自分でいけばいいんだろうけど、

小学生の時にあだ名で呼んでいた男子に会うのが怖かったし

何より他のクラスに行く勇気もなかった



このまま新しい友達も出来ないんだろうなと思っていた私は

休み時間、本を読みながら過ごすことにした


周りは友達と楽しそうに話していて

笑い声も聞こえていて

そんな空間のなか、読む本は内容が頭にはいらなかった



友達がほしい

このクラスで友達がほしい

そう思うようになっていった


私の他にも1人でいる女の子を見つけた


その子は同じ保育園に通っていた子だと知り

これは運命だと勝手に思った


勇気をだして話しかけて

友達になることができて

休み時間も1人で過ごすことはなくなった


体育でペアになってする活動も

友達ができた私には苦痛ではなく楽しい時間に変わった



あだ名のことも少しづつ思い出さなくなって

友達となら違うクラスに行くことができた


学校に行くのも楽しいって思えるようになった





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リアルな日常 ピカピカ @rita1102

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