昨日あった怖い話

@-SAGA-

第1話

「ヒロキ、聞いてくれよ。昨日はマジで怖かったんだからさ。」


俺は友人のヒロキに昨日の出来事を話していた。


「深夜2時に隣の部屋からノックが聞こえたんだ。」


「でも、隣は空き家だから誰もいないんだよ。」


ヒロキは黙って俺の話をずっと聞いてくれていた。


その時、隣の部屋から


ドンッドンッ


と壁を叩く音が聞こえた。


俺たちはビックリして言葉を失った。


次に玄関が叩かれた。


「おい!何時だと思ってんだ!」


隣の住人だ。


ヒロキは立ち上がり玄関を開けた。


「何時まで騒いでんだ!うるさいんだよ!」


隣の住人がヒロキを怒鳴りつけた。


「なんの事ですか?」


ヒロキはとぼけた口調で答えた。


隣の住人は部屋の中を見ながら舌打ちまじりに言った。


「深夜の2時だぞ!ひとりごと言ってないで早く寝ろ!」


ヒロキは首をかしげながら座った。

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