「三日坊主」
俺はなにをやっても、三日でやめてしまう。
毎日、勉強しようと思っても三日でやめてしまう。
身体を鍛えようと筋トレ、ストレッチを始めても三日でやめてしまう。
日々を綴ろうと、日記を始めても三日でやめてしまう。
長い海外ドラマを観ようとしても、三日で観るのをやめてしまう。
彼女が出来ても、三日で別れしまう。
まだ手も握っていない段階なのに。
学生時代も三日で学校に行くのをやめて、不登校になった。
不登校になったので、家でゲームを始めても、そのゲームも三日でやめた。
仕事も三日でやめてしまう。
苦労して、入社した会社も三日でやめてしまう。
生活のために、一応、日雇いでアルバイトはやっている。
しかし、三日目には休んでしまう。
三日。
何故か、三日で俺は物事をやめてしまう。
これはなにか精神的な病気ではないかと、医者に通ってみた。
医者からは、
「とりあえず、お薬を渡しますので、毎日薬を取りに来てください」
と言われた。
なんの薬なのかわからないが、その薬を受け取りに土日以外の平日は病院へ行くことになった。
だが、三日で行くのをやめた。
やっぱり、三日だ。
何故か、三日で俺は物事を投げてしまう。
一体、何故だ?何故なんだ?
なんで、俺はなにをやっても三日でやめてしまうんだ?
一体、どうして?
なにが、俺を三日でやめさせるんだ?
……なんだか、書くのがめんどくさくなってきた。
とりあえず、一日一本のペースで短編小説を書いてみようと思い、書いてみた。
二本は書けた。
そして、これが三本目だ……ああ、ダメだ。
もう書けない。
やっぱり、三日続けるの無理。
完
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