第2話 2月8日、かかりつけ患者ではないけれど……

 2月8日の朝

 体温は39,5℃まで上昇してきました

 症状は高熱、頭痛、悪寒、筋肉痛


 しかし、行政が指定する相談センターへはまったく電話が繋がりません

 さすがにこれはマズいと、駄目もとで近くのクリニックに頼りました

 

 もちろん現在、発熱外来を断っている――かかりつけ患者以外を受け入れ拒否している病院が多いことは知っていました

 

 ただ、このかかりつけ患者の定義がいまいち不明ですよね

 病院によってはその定義を公表していますけど、その内容は『慢性疾患で定期的に受診し、薬の服用をしている方』『定期的に採血などの検査に来ている方』とあり、健康な成人男性だとまず無縁です


 それでも、背に腹は代えられません

 普通に高熱というだけでしんどいですし、せめて解熱剤だけは欲しいところ

 とにかく聞くだけ聞いてみようと、最後に受診したのが数年前のクリニックへ電話をしました 


 とはいえ、謙虚さを忘れてはいけません

 いくら自分が辛くても、それを理由に八つ当たりをするのは駄目です

 だから、まずは誠意をもって接することから始めるべきでしょう

 

 ――ぶちキレるのは、こちらが誠意を示しているの無下に扱われた時です


 もっとも、今回に限っていえばその心配はいりませんでした

 その病院もかかりつけ患者以外の診察はお断りしていたのですが、快く引き受けてくれました

 

 午前の診療が終わった時間帯に予約を入れて貰い、いざ病院へ

 診察は風邪をひいた時と同じですね

 PCR検査の為に唾液を摂取するくらいで、後は問診と喉の状態の確認

 嬉しかったのは薬局に行く必要がなく、その場でお薬――求めていた解熱剤を貰えたことです


 やはり、お薬は偉大です

 しかしながらその日は熱が下がることなく、かなりしんどい思いをしました

 個人的には悪寒が一番辛かったので、布団の中にドライヤーを入れて定期的に温めていました

 布団の中で温風を使うと、本当に温かくて心地よかったです


 そして結局、行政が推奨する相談センターへは電話が繋がりませんでした

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