リアルタイム、コロナ陽性者の自宅療養

安芸空希

第1話 2月7日、喉の違和感

 ことの始まりはおそらく1月29日

「熱があったら休まないと駄目だよね?」

 店長が言い放ったその一言だったと思います


 その翌日から店長はお休みし……

 2月3日、コロナ陽性と診断されました

 もっとも、その空白の間をどう過ごしていたかはわかりません


 その為、職場の人間が濃厚接触者に当たるか否かは微妙でした

 結局、お店は営業を続けることに

 そして2月6日、副店長が喉の痛みを訴えだします


 その翌朝の2月7日、私も喉の違和感に襲われました

 まだ痛みと呼ぶほどではなく、熱もなかったので普通に働くも夕方にはギブアップ

 というか、体調不良が実感できたので自主的に早退することに

 

 そうして帰宅し、熱を計ると37,0℃と微熱になっていました

 ここいらでPCR検査を検討するも発熱がある者

 また濃厚接触者は市が行っている無料のPCR検査は受けられないとのこと

 じゃぁどうすればいいかと調べると、かかりつけ医に頼る

 いなければ行政――相談センターに連絡してくださいとありました


 しかしながら、この相談センターへ電話するも繋がりません

 電話が混みあっていますのアナウンスが続くだけ

 

 まぁ安静にすればすぐに治るだろうを思い眠りにつくも、そこからの進行は早かったですね

 深夜に目が覚め、熱を計ると38,5℃と高熱

 症状としては高熱、悪寒、筋肉痛でしたので個人的にはインフルエンザを疑いました


 これはマズいと、24時間受付している相談センターに連絡するもまたまた繋がりません

 とにかく水分補給を心掛けて眠り、また中途半端な時間に覚醒して電話をするも『ただいま電話が混みあっています』のメッセージ

 深夜と早朝にすら繋がらないとなると、完全にお手上げです

 案の定、朝の9時になると『ただいま電話が混みあっています』のメッセージすら聞けない状態――ガイダンスにすら繋がらなくなりました


 もし店長から感染したとすれば最終接触日は1月29日

 ただ、濃厚接触者の自宅待機期間は7日間

 しかしそれは短縮された結果であり、本来は10日間の観察期間が設けれていました


 どこで感染するかがわからない現状なのでなんとも言えませんが、副店長は店長から移ったと思っています

 ちなみに副店長は体調不良ではあるものの、まだ検査はしていないそうです

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