5月 1年目の体育祭


 体育祭のためなのか、それともただの気まぐれか。空はよく晴れてくれた。

 校庭に集合した私達を前に、生徒と同じ赤いハチマキをしたジャージ姿の伊藤先生が腕まくりをしつつ何度も私達に注意を促す。


「今日は体育祭です。赤組の優勝を目指して力を合わせましょう、ただし、無理だけはしないでくださいね。雲一つない良い天気だから、外にいると予想以上にたくさん汗をかきます。こまめに水を飲んでね。あんまり暑かったら日陰に入ってね。気分が悪くなったらすぐに先生に言ってくださいね。それからそれからーー」


 まだまだ続きそうな伊藤先生の言葉に、集合していたクラスメートの一人が「話を聞いている間に日射病になっちゃうよ、タダちゃん先生~」と茶化し始める。それにあわあわと慌てた先生は、無理矢理話をまとめてしまう。


「とりあえず健康第一に楽しもうね。えいえいおー!」


 おー! とクラス皆でちょっと気の抜けた感じに腕を空に突き上げる。他のクラスみたいにやる気に満ち溢れた熱気のあるものじゃないけど、体育祭を楽しむ準備は万端になった感じ。

 初めの種目が始まるというアナウンスが流れてくる。一番目は、100メートル走だ。うちのクラスの代表走者はーー

 ちらりと目線を向けた先には、同学年ばかりではなく2,3年の先輩にも囲まれている練絹君がいる。あいかわらずの綺麗すぎる仮面を被ったような無表情だけど、年上のお姉様方はまったく気にしていない。肉食系……というよりも、人影が映るだけで集まってくる池の鯉のように思える。


「大人気だね、練絹君」

「ボブ子ちゃんは行かなくていいの?」


 心配する言葉とは裏腹に楽しげな声色。良ちゃんと、今日は敵チームであるはずの白組のイトちゃんが二人そろってニコニコ笑っている時点で、からかっていることがまるわかりだ。

 二人から、ついでにその背後にいる練絹君からも視線を反らす。


「だから二人が考えているようなことは、私と練絹君の間には無いって。……もう、私は自分の席に先に行ってるからね!」


 体育祭では、クラスごとに決められた校庭のブロックの、設置されたパイプ椅子で自由に休んだり応援したりする。私は先に小走りで自分のクラスのブロックに向かう。

 あの二人、練絹君のことになるとすぐああいう事を言う。私はあの先輩達みたいに鯉じゃないんだから。

 パイプ椅子に座ってため息をついていると、目の前にタオルが差し出された。


「大丈夫? 今日は日射しがきついからね。濡れタオルでよかったら使って」


 そう言ってくれたのは、啓太先輩だった。私と同じ赤いハチマキをしている先輩は、どうやら私のクラスの隣のブロックだったらしい。

 特に気分が悪かった訳でもないけれど、優しい顔でこちらを気遣ってくれる啓太先輩の気持ちを無視したくなくて受け取った。


「ありがとうございます。……啓太先輩、今日は仲間同士ですね」

「今日じゃなくても、僕はボブ子さんの味方だけどね。でも同じ赤組で嬉しいな」


 啓太先輩が私の隣のパイプ椅子に座る。するとちょうど日射しが遮られて、暑さが少しだけましになった。

 もしかしてわざわざ横に座ってくれたのかな。さすがに申し訳ない気がするけど、涼しい顔の啓太先輩はどうしたのというように首をかしげる。わざわざ指摘するのもためらわれて、違う話をすることにした。


「えっと、啓太先輩は何の競技に出るんですか?」

「大玉転がしだよ。今やってる100メートル走の次だね」


 ちょうどよくパンッと、スタートのピストルが鳴った。女の子達がそれほど騒いでいないところを見ると、練絹君が走る順番では無いらしい。

 グラウンドの中央に向けていた視線を隣の啓太先輩に戻すと、先輩はまだグラウンドの方を見ていた。しかしすぐに私の方へと向きなおって、なぜか真剣な顔をする。


「ボブ子さん、勝ちたい?」

「えっと、体育祭のことですよね? それは、そうですね。できれば勝ちたいです」

「そっか。……ちょっと緊張するな。いままでこんなことなかったのに。ボブ子さんがいるからだね」


 私のせいで緊張する、なんてことを目を覗きこまれながら言われてしまう。全然緊張なんてしていないような仕草でいるのに。なんだか理不尽な気がするせいで、私がちょっと責めるような口調になる。


「あの、勝てたら嬉しいですけど、でも啓太先輩がそんなに固くならなくても大丈夫ですよ」

「うん……ふふ、そうだね。でも僕が頑張りたいんだ。だからね」


 パンッとまた合図のピストルが鳴った。瞬間に女の子達の黄色い声が響く。練絹君が走っているのかな。

 またグラウンドの中央に視線が吸い寄せられそうになったけど、そんな私の前に啓太先輩が回り込むように立った。


「勝手に僕が頑張るけど、でも応援してくれてたら嬉しいな。僕を見ていてほしい」


 そのままひらりと手を振って、啓太先輩は次の種目に出るために行ってしまった。言うだけ言って私には何も言わせてくれない後ろ姿に呆然として、慌ててその背中を声だけで追った。


「啓太先輩、頑張ってください!」


 立ち止まった先輩は、振り返ってぐっと握り拳をつくって笑ってくれた。いつもの先輩らしい優しくて整った笑顔じゃなくて、顔いっぱいからこぼれた感情。子供みたいな、幼い頃は何度も見た顔だった。

 運営テントの方へ小走りで向かった啓太先輩を見送ってからもう一度グラウンドに目を向けると、練絹君はとっくにゴールしていて女の子に囲まれていた。


 「第二種目、大玉転がしを開始します」というアナウンスが流れてくる。

 大玉転がしに出場した啓太先輩は他の追随を許さなかった。指先一つで自分の身長より大きい玉を制御し、途中で私に手を振るほどの余裕を見せた。ペアで一緒に転がしている人さえ置いて、啓太先輩はゴールした。

 緊張とはいったいなんだったのか。

 思わず笑った私の顔を見て、ゴールに立つ啓太先輩も笑っていた。




 もちろん、私にも出場する種目がある。

 玉入れだ。

 長い棒の先に取り付けられたネットに赤白の玉をそれぞれチームに分かれて投げ入れるという単純な、楽な競技の一つに数えられるものだ。けど意外と大変なんだと私は主張したい。

 ステップ1、地面にばらまかれた玉を拾う。この玉は一気に何個か集めた方がいい。一個一個腰を下ろして拾うと疲労が溜まる。

 ステップ2、素早く立って投げる。ただしこの時には、ネットの場所をよく注意して投げること。しゃがんで立つという流れを繰り返し続けると方向感覚が狂ってきて、暴投してしまう。

 そしてステップ3、投げたら玉がネットに入ったか確認せずに、すぐさま地面にしゃがんで玉拾い作業に入ること。玉を投げるのは私一人ではないので、他が入れ損ねた玉がどんどん降ってくる。しかもグラウンドにばらまかれた玉は砂にまみれているので、目に砂が入る危険性がある。

 この三つのステップに気をつけて玉入れを行おうーー次回から。目に砂が入って途中退場した私はそう決意を口にした。


「そ、そうなのか」


 私の腕を引いて水場まで連れてきてくれた生徒会運営の救護係、下前君は曖昧な返事をした。最初は女の子の係員に私を任せようとしてたけど、霞んだ視界でも声だけでそれが下前君だとわかったので私から水場への誘導を頼んだのだ。


「そうなの! でも、来年は絶対に玉入れはしない!」

「そうか……あ、袖で顔を拭くのはよしたまえ」


 蛇口から顔をあげてごしごしと体操着の袖で拭く私に、下前君がタオルハンカチを渡してくれた。

 あ、ふわふわ。これは高級なハンカチだわ。

 ちょっと感触を楽しみつつ顔を拭いて、やっと下前君の顔がクリアに見えるようになった。


「ところで今更だけど、おはよう、下前君」

「本当に今更だな。おはよう、五津木さん」


 律儀に私に返事をしてくれる下前君はやっぱり真面目だ。けど、どうして睨むように眼鏡の奥の目を細めているんだろう。下前君のクラスは白組だし、もしやこの機会に赤組の私を亡きものにしようと……?

 ちょっと距離をとった私に、下前君が慌てたように手を振った。


「えっと、すまない。もう目は大丈夫なのか確認していた」

「あ、そうだったんだ。もう大丈夫だと思うよ。ほら」


 今度は私から一歩近づくと、逆に一歩後ろに下がられてしまった。さらにもう一歩、一歩、五歩、と近づいても同じだけ距離をつくられてしまう。

 いかにもインドアな白い肌を真っ赤にした下前君が、とうとう両手で体の前をガードして拒絶し始めた。


「な、なんでそんなに近づいてくるんだ!」

「だって、目を確認してもらうには近づかなきゃと思って」

「もう確認したから! そ、そんなに近づかれても困る!」


 私から思いきり顔を反らして逃げる下前君が面白くて、ついついじっとその横顔を観察してしまう。フレームの大きい眼鏡で隠れていたからわからなかったけど、左目のすぐ下に泣き黒子がある。

 そっと視線を動かした下前君は、至近距離にいる私と眼が合って口元をわななかせた。かと思うと、くるりと背中を向けて走ったーーまるで干からびかけたイモリのような足取りで。


「眼が痛くなったら、救護テントに行きたまえ!」


 そんな捨て台詞を残して、下前君は行ってしまった。

 ちょっと、からかい過ぎたかな? 手に残されたままのタオルハンカチは、後日きちんと洗って返そう。

 ほんのり甘い匂いがするふわふわなハンカチに、うちにはこの高級品にふさわしい柔軟剤があったかと思いを巡らせた。




 体育祭の午後の部では、部活対抗リレーがある。部活対抗リレーは赤組と白組の対決には関係の無い、デモンストレーションのようなものだ。だから運動部は部活のユニフォームを着て走るし、茶道部は和服で、演劇部は育てた花を持って出場する。そして我が演劇部は今年の演劇、シンデレラの衣装を着て走る。……私は裏方に回ることになったから、応援するだけなんだけどね。


「つまり、リレーで勝つことが目的じゃない。目立って、今年の演劇の宣伝が出来ればいいんだ」


 今日も今日とてクマの着ぐるみで全身防護しているクマ先輩は、両腕を組んでそう重々しく言った。

 私は信じられない気持ちで、そのつぶらなプラスチックの瞳を見つめ返す。日の光の下で見ると、細かい覗き穴がプラスチックの目に刻まれているのがわかる。


「クマ先輩はどうしていつも着ぐるみなんですか? この暑さでそんな姿でいれるなんて、先輩の着ぐるみ愛をひしひしと感じます……」

「あれ? いつのまにか俺、すごいクマの着ぐるみ大好きな人になってるね? 違うからね? そもそも俺、去年じゃんけんで負けたから愛されマスコットキャラやってるだけだからね?」

「だって、いつ見てもクマの姿じゃないですか。むしろクマじゃないクマ先輩とか信じられません」


 本当にいつ見たってクマなのだ。いまさら普通の学生として出てこられても、私はクマ先輩をクマ先輩として認識できないだろう。そもそもクマ先輩は、クマだからこそクマ先輩であって……。

 そこでクマ先輩が、衝撃の発言を口にした。


「お前、俺の事をクマ先輩クマ先輩って呼ぶけど、俺の名前はクマじゃないからね。そこのところちゃんとわかってる?」

「え、どうしてですか?」

「どうしてですかって……。むしろなぜ本名だと思った。俺の名前は森野――」

「ああ! 森のクマさんですか! なるほど、山でなくて森のクマだということを強調したいんですね」

「まじで今年の後輩は独特だな~。ある程度個性的なのは演劇の人間としていいことだぞ~。でも先輩の話を最後まで聞いてくれると、俺は嬉しい」


 だらりと、疲れたようにクマ先輩は脱力する。やっぱり暑さがきついのだろうか? しかもこれからクマ先輩はリレーの走者として走るんだし……。

 救護テントから氷を貰ってこようかと提案しかけたところで、後ろから女の子たちの歓声が聞こえた。すると急にクマ先輩が元気になって俺のファンか、なんて世迷言をのたまっているけどそんなわけがない。振り返るとやっぱり、衣装を着たサルシス君が立っていた。彼はシンデレラに招待状を渡す、城からの伝令役を演じることになったのだ。

 丈の長い黒いケープコートに、黒のスラックスとブーツ。それだけのシンプルな黒いシルエットだけど、彼のスタイルの良さが際立っている。ケープなんていうものはある程度肩幅がないと頼りないイメージになってしまうけれど、サルシス君は品のある仕草でケープを軽く流していてそれがとても美しい。後ろに撫でつけられた前髪を手で整える姿にほぅっと周りが息を呑む。


「さすが期待の新人、イケメンだなぁ。暑そうだけど」

「この時期に黒い服、しかも長袖長ズボンというのは暑そうですね」


 クマ先輩にも負けないぐらいサルシス君も暑そうだ。そのせいか、いつもはこちらまで響いてくる彼の声が聞こえてこない。それでも周りへの笑顔を崩さないのはさすがだけど。でも、この格好のまま走るのはサルシス君も辛いんじゃないのかな。

 クマ先輩も私と同じことを思ったのか、大きく腕を振ってサルシス君に呼び掛けた。


「おおい、サルシス! あんまり無理しすぎんなよ! なんだったら、コートは脱いで参加してもいいんだからな!」


 その瞬間。サルシス君の顔から笑顔を消えた。真顔の美形は怖い、というのは嘘じゃなかった。

 そのまま速足ですたすたとサルシス君はこちらにやってきた。そしてクマ先輩の目の前までやってくると、無表情のまま平坦な声を出した。


「心配おかけしたようで申し訳ありません。でも大丈夫です、このリレーで誰よりもボクは輝きますから」


 それだけ言って、リレー走者のスタート位置へとこれまた速足で去っていく。

 ……サルシス君、本当にクマ先輩に対してだけは態度が冷たいな。クマに恨みでもあるの?

 隣のクマ先輩を伺うと、やっぱり落ち込んだように肩を落としていた。


「え、怖……。やばい、後輩が怖い。あれ? 俺、なんか知らないうちにしちゃったっけ?」

「あ、暑かったせいで、機嫌が悪かっただけですよー」

「俺が声をかけた瞬間に表情が無になったじゃーん……。五津木、悪いけどサルシスの様子に見に行ってくれないか? 本当に問題ないならいいけど、俺が声をかけたせいで意固地になって無理してたらダメだろ?」

「はい」


 クマ先輩に言われて、サルシス君の後を追いかける。

 ……クマ先輩、本当に良い先輩なんだけどな。それにサルシス君だって、他の演劇部の先輩には素直に尊敬してて、ニコニコ笑っているのに。どうしてクマ先輩だけダメなんだろう。

 まだそれほどサルシス君のことを知っているわけじゃないけど、らしく無いように感じてしまう。


「サルシス君!」

「やぁ、五津木くん! どうしたんだい? 勝利の女神にも愛されてしまう美しいボクだから、リレーは何も心配することはないよ!」


 私が声をかけたサルシス君は、いつもの輝いているサルシス君のように見えた。さっきの無表情なんて嘘のよう。

 直接、クマ先輩がうざい? なんて聞くのもちょっと変だし……。


「ええっと、サルシス君の調子が悪いのかなって心配になっちゃって。さっき、その、あんまり良さそうに見えなかったから」

「ああ。心配かけてしまったんだね。……ごめんね、五津木くんにも迷惑をかけているね。もっとボクが冷静になれればいいんだろうけど」


 ふと、サルシス君の表情に陰が差した。本当に一瞬の瞬きの間でそれは消えてしまったけれど。

 すぐさま陰を振り払ったサルシス君は、わざとらしく明るい声を出す。


「体調のことなら問題ないよ! 暑そうに見えるけど、コートの内ポケットに保冷剤を入れているから! 学くんが準備してくれていたんだ! ボクの美しさは永遠不滅さ!」

「……下前君って、すごい準備が良いよね! 私もさっきハンカチを貸してもらっちゃって!」

「ああ。そういえばさっき、学くんが五津木くんのことを言っていたよ。確かに学くんはからかうと楽しいけれど、ほどほどにしてあげてね!」


 たぶんクマ先輩とのことをあまり触れられたくなくて出した話題だったんだろうけど、私は大人しくサルシス君と同じ話を続けることにした。

 サルシス君も自分の態度を自覚しているようだったしね。いつか、二人が普通に話せるようになったらいいな。


 そして部活対抗リレー。サルシス君は観客席に手を振って歓声を浴びながら走り切った。そして同じく走者だったクマ先輩は、心底心配した伊藤先生の言葉に従って頭だけクマをかぶって走った。ぐらぐら揺れるクマの頭と、それを乗せて走る人間の下半身はちょっとシュールだった。




 閉会式。

 私達赤組は見事に、白組に負けてしまった。たいして気合を入れていたわけではないのに、負けるとやっぱりちょっと悔しい。来年はもっとがんばってもいいかもしれない。

 グラウンドの後片付けとしてパイプ椅子を折りたたんでいると、横から白い手が伸びて代わりに持ち上げてくれた。


「あ。ありがとう……」

「いいえ、どういたしまして」


 そこには、今日初めて声を交わす練絹君がいた。

 なぜか喉に引っ掛かって言葉が続かない私に気づくことなく、練絹君はいつものつるりとした綺麗な無表情で椅子を運んでいってしまう。私も慌てて近くにあったパイプ椅子を二脚ほど抱えて、後を追いかけた。


「その、練絹君」

「どうしましたか、五津木さん」


 特に歩く速度を緩めたりしない練絹君についていこうとすると、どうしても私は小走りになってしまう。パイプ椅子が邪魔になって転びそうになりながらも、何か話したいと思って、出てきた言葉はありきたりなものだった。


「今日は、おつかれさま」

「はい。五津木さんもおつかれさまでした」


 その後に思いつく言葉が見つからなくて、私は練絹君の後ろ姿を眺めながらパイプ椅子を運んだ。

 私は、何が言いたかったんだろう。言葉すら思いつかないのにただ声だけをかけてしまった。

 何度も何度も口を開いては閉じて、結局何もない空気を食べることしかできなかった。

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