第9話 自害を止めろ!
どうにか演劇部にバレずに衣装を返したラッパー達(
が、
金髪白人ハーフの男子、
「.........誰か、
「恐らく、誰も言ってないわな。」
ツインテールのちっちゃい女の子、
「じゃぁ、俺達は一体、何をやっていたんだ?」
黒髪真ん中分けで少し長い髪の毛の男子、
「何って、僕達はラップを歌ったじゃないか!」
黒髪眼鏡の
「いや正直、
「そんなことは無い!僕はあの瞬間、感動したんだ!五人で造り上げた芸術が、こんなにも美しいとは思わなかった!こんなこと、その辺の奴らには
「誰もやらねーよ!やろうとも思わねーよ!」
ここで、
「
「「「「..................。」」」」
そしてやはり
「まさか.........自害?」
「「「「!!!!!」」」」
「そんな.........僕達のラップが.........
「ラップは関係ねーだろ!!」
「とにかく、マジで自害しちゃったらシャレになんないし.........探そうよ!」
金髪白人ハーフの女子、
「さっきから『自害』『自害』言ってっけど、分かりづらいから『自殺』って言えよ!」
こうして、
「何としても
「けどよぉ、どこから捜す?」
「やはり、樹海でしょうね。」
「「「「樹海!!」」」」
「この辺だと、しらす台公園に樹海があるよ。まずはそこから攻めよう。」
「樹海ではないけど、木が生い茂ってる感じのところはあったね。」
学校から徒歩十五分程度の距離にある大きめの公園だ。
この公園は大きく三つの区画に別れている。
入り口から見て左の区画は子供が遊ぶ遊具が沢山あり、中央の区画はベンチや自動販売機、そしてトイレがあり、ベンチでくつろぐのは
そして右の区画は木々の生い茂る丘の様になっており、夏でも日光を避けてくつろげる。
ここに遊具は無いがベンチはいくつかあり、完全に休憩専用というべき場である。
だが『樹海』と呼ぶには少々
この木々の生い茂った丘から辺りを見渡せば、公園沿いの道路を車が走っている様子も良く見えるし、道路には
こんな所で自殺は考えにくいが、
「埋まってるのさ!!」
「んな訳ねーだろタコ坊主!!」
「だが、
「いいねつぐちゃん、温泉でも掘り当てようぜ☆」
アリスがシャベルを手に取りながら
「マジかお前ら.........。」
ザクザクッ、ザクザクッ、
取り敢えず周囲の土を勝手に掘り起こし始める高校生達。
しばらくすると、
「おお!これは!」
「どうした?
「見ろ!『ぐーたら
『働いたら負け』のカード。
これはトランプ大のカードにパジャマ姿の女の子があぐらをかいて鼻をほじってる絵が描いてある物だ。
彼らがまだ小学校低学年の頃に流行っていた『ぐーたら
「なんだゴミじゃないか。」
「五億で売ってくれええ!!」
芸術家の
「いいだろう。」
こうして、売買契約は成立した。
一瞬にして
「アホかテメェら!!」
ザクザクッ、ザクザクッ.........
「ん?」
「みんな!見つけたわ!」
「「「!!!!」」」
全員が一斉に
「これは、人の手だ!」
「どうする?警察に連絡すっか。」
「いや、あたしが引っ張り上げる!」
この土から出てきた手は右手だろう。故に握手する様に掴んだ。
「おい!掘り起こすのは警察に任せようぜ!」
「よっこらぁああ!!!」
ズドドドド!!
その正体は、
「なんだ、ハズレか。」
「おい、どうすんだ?その人。」
すると、美蘭は、ポイッと、元の穴っぽこに落とした。
「また埋めとくわ。」
それを見た
「おい!!いいのか!?それで!」
「ん?問題無いよ。」
とりあえずオッサンは埋めた。
しかし、この
「おかしいな、どこで死んだのかな......?」
「死んだ事を前提にするな!」
一方、
バコバコーン!!
「
そう、
どうしてこうなったのか.........?
続く!!
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