第5話保証された生活
次の日……200円でバスに乗り
区役所へ出向いた。
区役所では、10枚近くの書類を
書かされた。
『はい!以上です。では後日……
入金確認をして下さい。』
区役所の人は、仕事として淡々とこなしていた。
僕の財布には……1円玉しか入ってなかった。
明日には入金されるだろうか?
帰りに公園へ向かい……
飲み放題の水飲み場で、空腹を
満たす為に……水をたくさん飲んだ。
家へ帰ろうと困っていると、
公園で遊んでいた子供達に……
《うわ~きったね~浮浪者!
浮浪者!あっちいけ~!》
と石を投げ付けられ、その場から
逃げた。
警察にまた捕まった。
《君!ちょっと職務質問良いかな?!》
僕が、ぼーっとしながら話を
していると……
自宅へ送り届けてくれる。という
話になった。
『すみません。お巡りさん。』
申し訳なさそうに……僕はやっと
一言伝えれた。
『生活保護はいつ?』
『あ……分かりません。』
『病院は?ちゃんと通ってるの?』
『………………』
『君!ご両親は?』
僕は、やっと電話番号を伝えると
……父親と母親が僕の面倒を見る
という話に、なっていった。
父親と母親の所は空気が美味しいから、きっと早く良くなる
だろう。
誰も居ない様では、危ないから
……
そう。僕はかやの外で……
両親と警察が話を簡素にまとめた。
自宅へようやく着くと……
お巡りさんが、千円くれた。
『返すつもりなら、いつでも
交番に来なさい。
とりあえず、この千円で何か
好きなもの、あるだろう?食べなさい。じゃあ!』
そう言い残しパトカーは
去っていった。
部屋の鍵を開けると、殺風景な
部屋は……
掃除した時から変わりはなかった。
千円を机の上に置いて……
しばらく考えた。
(吉野家の牛丼でも食べるか?)
と、結論に至った。
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