第12話 お出かけ Part3
プリンを買ってすぐのことだった。
「兄上、私雛さんと付き合ってます」
「へぇ雛ちゃんとね、ええええええええ?!」
琥珀が雛ちゃんと?
付き合ってる?
てことは百合????(そう言う事です)
oh,my god
どうしよう。
そもそもいつから?
「兄上、お店の中で大声出さないでください」
「あ、ごめん」
「兄上は私と雛ちゃんが付き合ってることどう思いますか?」
俺を見る琥珀の目はどこか怯えるような俺の答えを不安がるような目だった。
「別にいいんじゃないか?」
「俺は琥珀のお兄ちゃんであって、親じゃないしな。まぁでも節度を保った恋愛をしてくれって事かな」
「節度を保った恋愛ですか。兄上はできてますか?」
ギクッ
「できてなくはない。と思う」
「冗談ですよ」
冗談か、びっくりした~。
ていうか琥珀も冗談言うんだな。
「でも兄上からその答えを聞けて良かったです。」
琥珀のその笑顔は心が落ち着くようなそんな笑顔だった。
「あ、雛さんも花憐さんに言ったそうです」
可憐はびっくりしてるだろうな。
まぁ俺もびっくりしたけどな。
◇
「ねぇゆずくん聞いた?」
二人と合流するなり花憐は俺の耳元にそう言った。
「おう。聞いた」
「びっくりしたよね。まさかの百合だよ?」
「そうだなまさかの百合だからな」
「次どこ行きますか?」
花憐と話していると横からさっきまで雛ちゃんお会話していた琥珀が俺に聞いてきた。
「ん?どこでもいいよ。雛ちゃんと琥珀の行きたいところとか。いいかな?花憐」
「うん、私もゆずくんと一緒ならどこでもいいよ」
「相変わらずラブラブですね」
「負けちゃだめだよ琥珀ちゃん。私達ももっとイチャイチャしよう!」
なんというか琥珀たちは節度保てないんじゃないのか?
「そうですね。私達ももっとイチャイチャするべきですね」
あ、もうダメだ。
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