第7話 ズボンを...

彼女から届いたLAIN。

「今すぐ、その場所でズボンとパンツを脱いだら、一生あなたと生きてあげる。」


なん、なんだ...

この文章の真意は?

それとも、真意なんてなくて本当にそうしてほしいだけなのか。


彩月の言っていたとおり、綾さんは僕の息子を見たい、ただのビッチなのか。


お恥ずかしながら、偶然にも僕の息子は元気になってしまっている。

あんなかわいい子と居たら、そうなっちゃうよね。

仕方ない仕方ない。


「さすが僕の息子!」と褒め称えるべきなのか、どうなのか。


もしかして、大きさを見てから決めようとしているのかな?

それなら僕は絶対大丈夫! まだ活躍していない、眠れる主砲なんだー。


さすが綾さん、やってんなあ。

経験者だとちょっとポイント下がっちゃうなー。

ここが街中じゃなくてホテルだったら、問題なく脱いでいたのに。



それなら僕は絶対大丈夫! まだ活躍していない、眠れる主砲なんだー。

ここが街中じゃなくてホテルだったら、問題なく脱いでいたのにな。


ああ、どうしよう。今日のお楽しみがーー!!


ここまで思考時間3秒。

そろそろ真面目に考えようか。


チクタクチクタク


ああ、もう無理。


いや、だってさー、服脱ぐだけで僕は結婚できるし、卒業できるし、脱がない理由なんてないよね。ちょっと恥ずかしいけどね。ごめんね、彩月。愛する妹よ。僕のなけなしの理性はついになくなってしまったようだ。


じゃあ...



ズボッ


なあんだ、やってみれば簡単じゃん。

僕の息子はちゃんとビンビンだ。

きゃー


これですべて解決解決っと。

綾さんのメッセージに返信しようかな。


「やったよ! ちゃんと見てる?」


既読はつかない。そういえば、これって何秒くらいしてたらいいんだろう。

もういいかな。さすがにずっとこのままじゃ警察に通報されかねない。


ズボンとパンツを上げようとした瞬間、耳に入ったのは聞き覚えのある声。


「館山、なにやってんの。」


警察官姿が二人。ひとりは、檜原だ。


「なんだ、檜原知り合いか?」

「ええ、まあ。良からぬ縁といいますか。」

「まあ、ちょうどよかった。知り合いということならば私がやろう。貸してくれるか?」

「......」

「彼の息子に同情しているのか?」

「いえ。わかりました。」


がしゃっと


手錠をかけられた。


「公然わいせつ罪の容疑で逮捕する。」

「館山、君という人は...」


ズボンとパンツを上げさせてもらえないまま警察署に連行となってしまった。

いよいよ人生終わっちゃったかな...


そういえば、僕って執行猶予中だったな。


いつになれば卒業できるんだよ〜〜〜〜〜〜!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る