第一章 アリス・リアリー

第4話 初日

番組当日になってしまった、俺は指定された場所のお城のような豪邸にやってきた。


「でかすぎでしょ!」


シンプルにビックリしていると後ろにルール説明をしていた人がいた。


「時間通りに来ましたね」


「ここに一週間住むんですか?」


「そうですよ、あと名前を言うのを忘れてましたね」


そういやあの時も名前を言ってなかったな


「司会と実況を担当しています、i《アイ》と言いますよろしくお願いします」


実況とかあるの!名前とかよりそっちの方が気になるよ!


「こちらこそよろしくお願いします」


「では対戦相手は既に中でお待ちになっていますから中に入ってください」


「はい」


中に入ってみると内装も豪華すぎてそれに広いし何処が何処だかわからないそう思っていたらいつのまにか目の前に対戦相手の方がいた


「これから一週間よろしくお願いします」


礼儀正しい人そうでよかった


「こちらこそ一週間よろしくお願いします」


でも俺の体を見る目がいやらしく見えるのは気のせいだろうか


「それではルール説明は既に終わっているので自己紹介をしてもらいましょうかじゃあ春風さんからお願いします」


「えっと春風愛流と言います15歳です、気軽に愛流と呼んでください」


パチパチパチパチ


なんか学校でする自己紹介みたいになってめちゃくちゃ恥ずい


「ではアリスさんどうぞ」


「アリス・リアリーです、20歳です職業は不動産会社とアパレル会社を経営しています」


パチパチパチパチ


とんでもない人だった!美人の上に社長!完璧じゃんこの人!その人と結婚とか嬉しいけど逆に想像つかない!もしかしてこの家もこの人の?


「あのアリスさんに質問なんですけど?」


「なんですか!」


めちゃくちゃビックリしてる


「この家ってアリスさんの家ですか?」


「あっはいそうですけどビックリしましたか?」


「はい、めちゃくちゃ」


「そうですか少し嬉しいです、あのアリスさんじゃなくてその……リ…リアって呼んでくれませんか?あと敬語じゃなくてタメ口でいいですよ?」


上目遣いはやばい!これじゃ即結婚パターンになっちゃう!


「わかったよリア……さん、ごめんなさい、さん付けでもいいですか?」


少し顔が赤くなったかもしれない


「いいですよ、そのつもりで言ったんですから」


そのつもりだとは気づかなかった


「では自己紹介も済んだことですし、私は実況室に戻ります、あと今日のデートのテーマは決まっていて」


テーマ?


「今日はお家デートです」


お家デートだって!

実況プレイがあることより気になってしまった


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