第1914話 出てこない

「あの~あれよあれ。そこの。」


「どこ?裏の?」


「裏っていうか、通りの向こうの」


「あ~うんうん。・・・の?」


「ほら、あれやん。えーと」


「一昨日からやってるやつ?」


「あっ・・・一昨日からやってるん?」


「たぶん一昨日からだと思う」


「あっそうなんや。だれもツッコまんのやアレを笑」


「まあ・・・そんなものじゃないの?笑」


大通り沿いにあるショーウィンドウに、ハロウィン仕様に着飾ったマネキンが5体、ディスプレイされているのだが


右から魔女、ミリタリー女子、海賊女子、エンジェル女子ときて


一番左の1体だけが男で


上半身レザーの紐ハーネス・下半身レザーの短パン姿で目隠しをされ手錠を掛けられていた


「ボンデージのマネキンだよね?」言い当てたラウンジのKちゃん


もう俺と付き合ってくれ




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