第1308話 なぜ疑わないのだろう?
よくコンビニの丼もので、中ブタ部分に具が乗っていて
それを下のご飯にダダーっとかけるシステムのやつ、あるじゃないですか
さっき宮里くんが、たぶんカツ丼だと思うが、自席に座って食べ始めた
俺はその横顔を見ている感じに座っているのだが
奴は、箸で具を突いては、首を傾げている
まあそれでもカツをかじり、茶を飲み、カツをかじり、茶を飲んでは首を傾げながらも数分経った
どうやら食べ終えたらしいのだが、すごく深刻な顔をして器を睨んでいる
なんとなく状況が読めてきたので席を立ち、宮里くんに近付く
「どうしたん?」
「あっ・・・ごはんが無くて、しに(めちゃくちゃ)上げ底で・・・」
物凄く悲しそうな顔をして俺に振り向く
「おまえ、このたぐいのやつ食べたことないの?」
「丼ぶりは・・・はい」
俺は無言で、具が入っていた黒い中ブタを取ってやる
「あっ?!あっげ!!(ええっ!!)」
現れた白ごはんを見て目を剥く宮里くん
お前お弁当屋さんでもそんなことなかったか?(#1169)https://kakuyomu.jp/works/16816927860625905616/episodes/16817330649148018661
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