第1266話 煩悩レベル

毎年の恒例行事で、年越しは仲間たちと持ち回りで船を出し、釣り遠征に出掛ける


今年は12月23日から1月5日までの14日間の行程。


なので毎年、事務所での納会・初出には参加できない



事務のM嬢・R嬢が


「◯◯に(納会の)オードブル頼もうと思ったら食材調達の関係とかで27日は難しいんだって~」


「えっもうダメなんですか?!」


みたいな会話をしているので、参加はできないが美味しそうなケータリングがないものかなぁ~と


自席PCから「◯◯郡◯◯町 オードブル」と検索してみると


「ちょっとエッチな宅配弁当」


検索にそんな見出しが出てきた


えっマジ?!笑


だがよく見ると「ちょっとリッチな宅配弁当」だった


54歳にして潜在的煩悩に苦笑いしながら顔をあげると


同じようにPCに向かっている、数席離れた谷やん(35・脳筋社員1号)の横顔が


"えっ?!"というニヤけ顔で画面に見入ったあと


「なんやぁ・・・」と苦笑いしているので


まさかとは思いながら自席から「谷やん、リッチやでそれ」と声をかけたら


「えっマジで?!どこ??どこから?!」


慌てふためきながら天井を見渡していた(#1119)https://kakuyomu.jp/works/16816927860625905616/episodes/16817330648195237100



同じタイミングで同じものを検索して同じような勘違いをするということは


谷やんと俺の基本構造は似ているということか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る