第656話 カブトムシな件③

さて、戴いた新米からコクゾウムシが大量発生したという話


戴いた農家さんにその話をしたら、もちろん平謝りにお詫びされたのだが


後に、孫がそれを小さなカブトムシだと言って聞かない、という話をしたところ


「にしてもお孫さん、そんなにカブトムシ好きなの?だったら知り合いの牧場に、カブトムシより数段、格好良い甲虫がいっぱいいるんだけどなぁ・・・」


そう仰るので


「数段格好良い甲虫?・・・そんな虫、日本にいます?」半信半疑で聞き返してみた


「あ、画像送ろうか?」


そう言って電話の最中にLINEで送ってきてくれた虫の画像を見る(※「近況ノート」でイラストUPします)https://kakuyomu.jp/users/aoiokina/news/16816927863357328619


「またまたぁ~、嘘でしょこれ?外国のカブトムシか何かでしょう?」笑いながら言う


「いやいや本当だって。ゴホンダイコクコガネって言うんだよ、それ」


「ダイコクコガネ?聞いたことないっすわ~コガネムシの仲間なんですか?」


「そうみたいだよ」


「大きさは?」


「小豆の粒くらいかなぁ」


「ちっちゃ!でもこのヨロイに5本ヅノ・・・既視感あるなぁ。恐竜の、えーと何だったかなぁ・・・」


「トリケラトプス?」


「あー!そうそう!めっちゃ似てますね!確かにカブトムシ超えてる笑」


「ただなぁ・・・」


「ん?・・・なんですか?」


「こいつらのいる場所がなぁ・・・ちょっとイメージ良くないんだよね」


「え、何処にいるんすか?」


「うんこの中」


「はあぁ?!」


聞けばダイコクコガネの仲間は総じて、牛や馬の糞の中で生きているそうで

  

牧場のそこら中に落ちている糞を割ると捕獲できるそうだ


孫に画像を見せれば即決で


「わぁ!かっこいい!じーじ!とりにいこう!」となるのは目に見えているが


「うんこホジりにいこう」とは言えん・・・


※カブトムシも好んで牛糞の中に卵を産み付けるので、我々の子供の頃は山積みの牛糞(厳密には堆肥)をひっくり返してましたけどね(^o^)

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