第497話 ん〜。

俺「髪を切った女性って気付いて欲しいって言うやん?」


事務のR嬢「そんな、絶対ってことはないですけど。逆に『それ前髪切りすぎたよね』ってのは気付きますけど」


「あっそう。髭を剃ったオッサンに誰も気付かないってのも、不思議なんやけどなぁ〜」


R嬢「え?・・・あっ!あーっ?!髭ない〜笑」


「おそっ笑」


もう昼過ぎだというのに。

暑いからしょっちゅう自席でマスク外してたし。


そんな気付かないものかな?

ミッキーカーチス並みに(古っ!)伸ばしてたのになぁ


金城「それはTさんアレですよ、無くなっても気付かないからですよ」


「俺の髭?なんで?」


「ほら、記憶とか心と一緒で、無くなっても気付かない」


「いやいやそれは気付かなアカンやないか」


「そうでしょ?大事なものは無くしちゃダメなんですよ」


「なんか言ってることがおかしい・・・」


「おかしくないですよ、髭なんて、あってもなくてもどうでも良いでしょ?記憶や心に比べたら」


「まあねぇ」


「そんなものなんですよ髭って」


「あ〜。つまり価値がないってことか」


「そういうことです。ど〜でもいいんですTさんの髭なんて」


「なるほどね」


なんかちょっと腹立つなぁ・・・

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