第496話 標的

外周りからU部長と谷やんが戻ってきた


会議テーブルに座りながら、なにやら話の続きをしている


谷「ほんっとアイツら何処にでもいますね」


U「おぉ~シーツ取り込んでふっと見たら"緑のあいつ"が付いてたらしくて、ウチの嫁さん叫んで放り投げたらしい」


谷「あ!うちのベランダの物干しにも止まってました」


U「あれはもう、見るのも嫌だよな」


谷「でも"さっきの"みたいに脚閉じて裏向いて死んでたら、殻剥いたピスタチオに見えません?」


U「あ笑 見える!見えるわ笑」


谷「たぶん脚取って混ぜたら判らないッスよ・・・」


U「取って噛んだら『うっわ臭っせ!!』ってなるなぁ笑」


谷「うげっ、気持ち悪ぅ・・・」


U「そんなドッキリ死んでも喰らいたくないな・・・」


そう言いつつU部長がチラッと俺を見て、すぐに目を逸らせた


カメムシだよな?


いま一瞬、俺をターゲットにしかけたよな?

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