第486話 別の道

まあ、そんなだから(前話)


デリカシーの無い谷やんが結婚できるとは思わなかった


というか、家庭を持った今でも相変わらずだ


道を歩いていて


意図していないが結果的にずっと、その女性の後を付けてしまっている、なんて時がある


こっちもそのつもりじゃないから、気付けばそれなりに距離を取ったりするのだが


不審がられる(怖がらせる)のも嫌なので、少々立ち止まったりもする


ところがウチの谷やんは似たような状況で


ビルの角を曲がったところで、先行していた女性が待ち伏せしていて


「何なんですかさっきから?!」と不意に声を掛けられ


「えっ??・・・あっ、あの、同じ道を行きたいのです!あなたと!!」


咄嗟にそう返したらしい


「気持ちわる!別の道を歩んでください!!」そう怒鳴られたそうだ

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