第463話 熱い視線
お気に入りで良く着ている薄手の白いカジュアルシャツに、インディゴのジーンズという超シンプルな格好で
早朝から沖での作業やら打ち合わせやら、終わって事務所に戻ってくると、早や17時になっていた
あっという間の1日だったな・・・
あと2〜3時間、欲しいところだったが。
ただ・・・
何となく一日中、気になっていたのが、会う人間会う人間の目線だ
俺の顔を見る前に、皆、一瞬チラッと俺のシャツを見るのだ
顔を下げ、着ているシャツを眺めてみるが、汚れているとか何か付いているとかは無い
潔いほど純白だ
ボールドとかのCMにも出られるくらいだ
天気も良かったし、逆に白すぎて眩しかった?なんて思いながら事務所で残務処理をしていた
コーヒーを入れようと立ち上がり、事務のM嬢やR嬢と雑談を交わしながらコーヒーサーバーに向かう
コーヒーを入れ、再度M嬢・R嬢の横を通り過ぎようとして
「Tさんちょっと!こっち向いて?」
M嬢に呼び止められた
「ん?」
コーヒーを持ったまま振り返る
まじまじと俺のシャツを見ていたM嬢・R嬢がプッと吹き出す
「Tさん今日、スポーツブラしてます?笑」
は?
「なに?どーゆうこと?」
「それ中に、何着てるのですか?笑」
あ。
今日はインナーに青・白・赤のトリコロールカラーのタンクトップを着ているのだが
上が青・真ん中が白・下が赤で
それぞれの境界線が真っ直ぐではなく、曲線を描いている
だからか・・・
胸の辺りがちょうど、ブラをしているように透けていた
てかこれ、デザイナーは確信犯だろ・・・
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