第393話 声量

とあるリゾートホテルの朝食ビュッフェにて


俺は既に料理を取り、お客様と共にテーブルで「さあ戴きましょう」となっていたところに


家族連れ(父・母・姉・妹)が、ホールスタッフの女性にエスコートされて入ってきた


父親が40・母親が37・姉が15・妹が12といったところか


まだ朝の7時前


既にかなりの家族連れがビュッフェに訪れていたが、カチャカチャという食器の音以外には、会話もさほど聞こえず、静かなものだ


じっと見ていた訳ではないが先ほどの家族が、ビュッフェスタイルの説明を受け、いざ料理を取りに席を立つ


席を立ち、歩きだして5歩目くらいのタイミングで父親が家族を振り返り


「昨日のあれ!!」


不意に大声を上げたため、びっくりして全テーブルの視線が父親に向き


間髪置かず家族全員から、フルスイングでバンバンバン!!と叩かれていた


音量ツマミの壊れてる人、たまに居ますよね

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