第330話 意図しない動き

ブレイブボード?キャスターボードって言うのかな?


よく子供が、前後クネクネさせながら乗ってるやつ


あれを公園で、30代の少々ポッチャリな母親が我が子から借りて練習している


子供たちは器用に体をくねらせながら進むのだが、その母親は


走る時みたいに両腕をブンブン振っているのだが、下半身はほぼ動きなし


なので進むというより、ほぼカタツムリ並みにじわりじわり、ボードが揺れているだけだ


「お母さん、ぜんぜん進んでない!もっと足を揺らして!」


そう子供に言われても母親にはピンとこないようで


「えっ、足で揺らすって・・・こう?」


両腕はブンブン交互に振ったままで、腰を前後にヘコヘコ動かし始めたので


俺を含めて周囲は必死で笑いを堪える


それを見ていた父親が、非常に妖しい、あまり昼間にやってはいけない動きの母親に


「おかあさん、もう降りなさいよ」と言うのだが


母親が「ああっ!進んで!進んで!ああっ!」と叫ぶものだから


もう周りは我慢できず、そこら中で爆笑が起きていた

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