第324話 今日もズレております

事務所から最寄りのセ◯ン


昨年開店し、お堅そうで生真面目な御主人(店長)・奥さん・パートのおばちゃん2名・バイトの兄ちゃん1名でローテを回している


店長は遭遇率7割、制服を着てテキパキと働いている


たまに街で豆柴を連れて散歩している姿を見掛けるが、このイングワー(犬)がまた可愛い・・・


話が逸れた。


パートのおばちゃん2名とバイトの兄ちゃんは、ほぼ9割の確率で、どこかの時間帯で遭遇する


奥さんは、たまに見かける

4割程度の遭遇率といったところか


この奥さん、あまり「成りきれていない」ようで


開店して数日は制服を着ていたが、その後はずっと私服だ


客かと思ったら、あら店の人?てな感じ


本部指導員にレクチャーされた通りのマニュアルで


発注(在庫管理)・売り場作り(陳列)を担当しているようだ


常に何か言いながら(小声で判らない・・・恐らく「いらっしゃいませー」)、店内をウロウロ廻っているのだが


突然、店内に響き渡るボリュームで喋りだすことがある


「ちょっと◯◯さーん、キャンペーン(商品)の□□□が並んでないからぁー、すぐ補充してくださいねー」


「奥さんそれ先週で終わりましたよ」


「うん、そうだからぁー」


うん、そうだからぁ?

トリッキーな誤魔化し方・・・



「奥さん、揚げ物、今からやりますので」


「あー、はいはーい」


20秒後


「ちょっと◯◯さーん!揚げ物ないんだからぁー、すぐやってくれないとダメー!」


あなたの後ろでジュワジュワいってるのは何ですか?



「××くーん、早めに奥の整理しておいてほしいー」


「終わってますよ見てないですか? それより奥さん(レジスターの)印字おかしいって僕、ずっと言ってますよね? ずっと言ってますよ? これいつ治るんですか? ずっとずっと言ってますよ?!」


「そうそれ!ほんっっとおかしいのー!」


とんちんかん極まりない奥さんと、パート・アルバイトとのやり取りを


いつも間に入ろうとせず、他人のフリを貫く店長


「いらっしゃいませー、ただいまー新発売の△△△ー、いかがでしょうかー」


「奥さんそれ昼便、昼便 (から)です」


「午後からー新発売の△△△ー、いかがでしょうかー」


奥さんは今日も

ポジティブに売り場をまわる

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