第95話 脳筋社員たち

一昨年の7月からウチに入った宮里くん。


初日、慣れぬ船上作業で転けぬよう長時間、必死に踏ん張っていたのだろう


「痛った!スネ攣(つ)った!!」と悶絶しながら"ふくらはぎ"をさするのを見て


これは谷やん(ウチの脳筋天然社員)2世が入ってきたか?


皆の期待が高まった


その3週後。


U部長「第二の心臓って土踏まずだった?ふくらはぎだった?」


谷「えっ土踏まずじゃないんですか?」


宮里「第二の心臓って・・・チャクラみたいなもんですか?」


おいおい君たち


おバカな予感、急上昇なんだが・・・まあいい、目を瞑ったまま聞き耳を立てる


U「チャクラ?それはあれだろ、エネルギーの円みたいなもんだろ?」


宮「すみません、土踏まずって、親知らずみたいなものですか?」


U「それは歯。土踏まずは足。・・・あ、お前入ったころ『脛(スネ)つった!』ってふくらはぎ摩(さす)ったんだな笑」


宮「はぁ・・・いやあれは、咄嗟の間違いっていうか」


谷「じゃあお前、ここは?(と肘を指す)」


宮「ひじですよ。」


谷「ここは?」


宮「うしろあし・・・じゃないや」


谷「笑!笑!くるぶしやろ!」


かかとだ馬鹿。

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