第61話 学校燃えちゃうかもじゃーん

釣れた魚を要りませんかと、ある程度の知り合いに一斉LINEを送ったところ


7組ほど船まで取りに来てくれたのだが、とある奥さんから


「貰いに行きたいけど旦那の帰りが遅れて車がない」と電話があったので


帰り道だからと直接持っていくことにした


午後5時過ぎにマンションに着き、タマン・シルイユー・グルクンなど7尾ほど置いて帰ろうとすると


旦那から連絡があり、あと10分で着くから待っていてとの事だったので


では、と部屋に上がらせていただく


仕切り戸の開いたリビングの隣の部屋では、顔見知りの中学3年生の娘さんが学校の課題に嫌々対応中


何の魚ー?と見にきたが、ほら早く終わらせなさいと奥さんに促され、しぶしぶ部屋に戻る


それからも、横に置いているスマホを開いては眺め、閉じて宿題に戻るが


またすぐスマホを開き、閉じては宿題と、集中力に欠けているっぽいので


「もう取り上げるよ!」と奥さんが注意すると「調べてるだけじゃん!」と口答えする


そうこうしていると旦那が戻ってきた


3人で話していると、旦那の目線の先でまた娘さんがスマホをいじったのだろう、


母親と同様「勉強中はスマホ見るのやめなさい!」と父親からも注意された娘さん


「だって緊急連絡あるかもじゃーん!学校燃えちゃうかもじゃーん!」


真顔で反論していた

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