第57話 感染

通りを歩いていると


5mほど先の左手にあるビジネスホテルから、スーツ姿の男性が飛び出してきた


なぜか頭からズボンまで、結構な雪が積もっている


猛暑やぞ?


男性はかなりイラッとしながら頭・上着・ズボンをパンパン叩いているのだが


叩いて落ちた雪もあれば、大半は付着したままだ


「あーっ!!」


しまいには癇癪(かんしゃく)の声を上げる


と、またホテルから


真っ白に雪の積もった別のスーツの男性が出てきた


「あぁ~っ!!」


これまた体をパンパン叩くのだが


落ちかけた雪が・・・スインスインと体に戻っている??


何をやっとるのだこの人らは。


2mまで近づいた時・・・あぁ~笑


なんでそうなったのか分からないが


2人は大量の発砲スチロールのカスにまとわり付かれていた


何して遊んでたんだよ・・・って、あーっ?!俺のズボンにまで!!


コロナウイルスが見えたらこんな感じか・・・

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