第39話 “鈴木雅之“的。

例えば一人で家にいる時に


何気にトイレに行き、扉を開け、そこで見知らぬオッサンがウンコしていたら


俺だって飛びあがってビックリするだろう


とあるラウンジの女の子


「わたし以前、部屋に帰ってきて着替えて衣装棚開けたら、そこに全裸の男がしゃがんでたんです。もう心臓止まるかと思うくらいビックリして。声が出なくて」


「ええっ?!誰よ?!」


「隣の部屋の、滅多に合わないサラリーマンの男だったの。40前くらいの」


「え~っ!!逃げれたん??」


「そいつ『違う違う違う!違う違う違う!』って言うんですけど。何なんでしょうね『違う』って。一人暮らしの女子の部屋の衣装棚の中ですよ。全裸ですよ」


「あ~言うわそれ・・・って、違うで俺は」


「言ってますね笑」


「はは・・・」


「で、わたしそのまま玄関に走って外に出て大声だしたんです。そいつ『違う違う!聞いて聞いて!』って背後で叫んでましたけど」


「聞いて、これには訳が・・・も言いがち」


「ですよね。そうしたら離れた部屋の女性が出てきて、事情聞いて警察に電話してくれたんです」


「男はどうしたん?」


「それが、警察の人が2人来て部屋探しても居なくて。もしかしたらベランダかも知れないって調べてもらったら、ちゃっかり自分の部屋に戻ってたんです」


「そこから侵入したのか・・・」


「もう笑ってしまうのですけど。ソイツの説明としては、私の部屋に玄関から侵入しようとしてた男を見つけて、これは空き巣かも知れないと思って自分も入ったら、その男と取っ組み合いになったと」


「なんじゃそら」


「筋骨隆々の凄い男で、自分が追いかけてこれないように服を脱がされたと」


「苦しい言い訳やな」


「それでも追いかけようとしたら私が帰ってきて、慌てて衣装棚に隠れたらしいです」


「アホなやつ」


「じゃあ身ぐるみ剥がされたアンタの服の上下と履物はどうしたんだって聞かれて、それは空き巣の男が記念に持って帰ったんじゃないのかと」


「何の記念」


「だからアンタも記念の品々を貯め込んだって訳か!って、そいつの部屋にあった私の下着、押収ですよ。風で飛んでいったものと思ってました」


女性の皆様、くれぐれも侵入者にはお気をつけください。


違う違うそうじゃない= そうそうそうでっせ 確率9割。

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