第32話 ごめ〜ん

今朝、20分ほどランニングしたあと海沿いの広場に到着


野球場なみに広いので、軍関係の外人さんも含め、朝から結構な人だ


広場の端にはベンチがあり、ベンチの向こうが海、というロケーション


ミネラルウォーターを買ってベンチに向かう


10分ほど座って歌を聴きながら海を眺めたのち、帰ることにする


広場を歩いていると、左斜め前から不意にサッカーボールが転がってきたので


ボールを追いかけてきた男の子に、にこやかに手を振りながら蹴り返してやる


が、思いのほか俺の蹴りが強すぎて


ボールはその子の脇を抜け、転々と転がっていった



それを何となく目の端で追っていて気がついた


そもそも男の子は、遠くに転がっていったボールを取りに行って、蹴り戻る途中だったらしい

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