ひょんなことから世界最高峰の学園に入ることになった主人公(女の子)と、魔王様と呼ばれている男の子との出会いを、爽快さを添えつつもコミカルに描いた作品です。
少し重い場面もあるのですが、主人公の考え方や地の文が、それを程良く中和してくれてサクサク読むことができます。
加えて、そのコミカルさのせいで見落としてしまいそうになりましたが、作り込まれた世界観に圧倒されます。
学園の仕組み、世界観、ほんの少ししか出てこない生徒会長さんや監査員さん、主人公の親友(心友)さんなど、モブキャラたちすらも個性がきちんと見えました。
そうして厚みのある世界で描かれる主人公と魔王様ことアマネ君の出会い。最後に主人公だけに見せた姿と悩み。
たまらずキュンとしてしまいます。そして、きゅんだけで終わらないところも秀逸でした。
この1話で終わってしまうのが勿体ない!
そう思わせてくれる、そんな作品でした。