青春ホラーの結末
「続きがあるんだよ」
「――とまあ、パワースポットめぐりをした
バイトの
彼が言わなくてもどう思っているのかは顔を見ればわかる。眉間にしわが寄っていて、すぼめた口を左右に動かしている。落ち着きなく動いていた口を止めると店長を見た。
「店長~。聞いたことがあるような話です。
まあ、場所がパワースポットだったってことは意外でしたけど。
でぇ~もぉ~、俺が行きたいのは心霊スポットです。
どう関係があるんですかぁ~」
怖い怪談を期待していたのにあまり怖くなかったので抗議を込めてみた。
「普通はここで話が終わるんだろう?」
「えぇ、まぁ……。だいたいそうです。
あとは『俺のようになりたくなければ、
期待外れの話にふてくされて生半可に返事をすると、店長はいつもよりトーンを落とした声でぼそりとこぼした。
「続きがあるんだよ」
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