第5話 12月24日のダレム教会

 序章 



 今日は、クリスマスイブ。


 11月下旬からこの日に向けて、

キリスト教の亜流である教徒が集うダレム教会は、

教会内外に

クリスマス専用の飾りつけを行ってきた。


 ベムは休日も、

自分が所有するこの教会に足を運び、

クリスマスオブジェが

傷つけられてはいないか、監督していた。


また、自分も幸福に浸りに来ていたのだった。


 ようやく、

クリスマスイブを無事に迎えることができたのだ。


 1年間のうち、

最も幸福な2日間が、これからやってくる。

ベムは、朝から浮足立っていた。

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