第14話 んー。パパんは敵認定かな。
おうおう。どういうことかね。チミ。
少しばかり顔がいいからって、世の中にはやっていいことといけないことがあるのだよ。そして、このイケメンは超えてはいけない一線を越えた。
つまり、俺の敵だ。
徹底的にやってやろうじゃないか!!
・・・。
・・。
・。
さて、俺が何をこんなに怒っているのかと言うと突然やってきた金髪イケメン(親父らしい)が俺のおっぱいにむしゃぶりついているからだ!
いや、違う。怒りのあまりに言葉が足りなくなっていたようだ。正確に言うのならば俺のおっぱいではなく、俺が所有権を有しているお母ちゃんのおっぱいだった(混乱)。
事の次第はこうだ。
俺の部屋の扉を勢いよく開けた無駄な金髪イケメン(残念っぽいやつ)、略してむ(だな)き(んぱつ)(いけ)めん。このムキメン何を思ったのか、まだ首が据わっていない俺を乱暴に抱き上げるとこうのたまった。
「俺の子供とは思えない覇気のない目をした子供だが、魔力量はそこそこあるな。これならいい軍人になれるだろう!長男の軍事面を補佐するいい参謀になるがいい!」
なるほど、どうやら俺は長男ではなく、長男が不慮の死を遂げた場合のスペアである次男でもない、と。つまり、どうでもいいミソっかすの三男以降で確定らしい。補佐と言いきるところから考えるに、どうやらどうあがいても家督を継ぐような生まれをしてはいないらしい。
しかし、ムキメン(無駄に金髪なイケメン)よ。
それは間違いなのだよ。
俺は過去に読んだオレツエー小説から学んだ男。そんな男が自分が他人からどのように見られるかを考えていないとでも思ったか?答えは否。そんなわけがなかろう。すでに対策は終わっている。
自分より強い相手と事を構えるときに、こちらが実力者だと分からなかったらどうなるだろうか?そう。相手はきっとを油断するだろう。つまり、俺はより勝利に近づくということだ。
そういった理由から、俺は早い時期からスキル;魔力操作を使った自分の魔力量や魔力強度(俺命名の魔力の濃さみたいなもの)の隠蔽が出来ないかを日々研究していた。そして、その結果。つい先日に俺が設定した魔力フィールドを皮膚に沿って展開することで、スキル:魔力視で見た時の魔力量や強度なんかをごまかせることを発見して、実行できるようになっていたのだ。
ふぅ・・・。
危なかったぜ。
たぶんだけど、周りの使用人やお母ちゃんの魔力量なんかを見るに現時点でも俺の魔力量は
俺は不審死。母親は次の子供が産めないような体にされるか、
どうやら最初の危機は脱したらしい。
そんなことをつらつらと考えていると、どうやらお母ちゃんが優秀な子供を産めると分かったムキメンは「次の子が欲しいだろう?」なんて言いながら、俺の目の前でお母ちゃんの服を脱がし、おっぱいにむしゃぶりついたのだ。なんて野郎だ!俺のおっぱいを返せ!(お前のじゃない)
そんなこんながあって、俺が正体がばれることがあっても仕方がないから魔法を使ってムキメンを排除するべきではと考え始める。そして、ついにママンのパンツが脱がされかけたときに救世主が現れた。
「ご当主様。お戯れはそこまでに」
そこには無駄に無乳な駄メイドエルフがジト目で立っていた。
女好きの異世界転生。オレツエーしてるはずだけど、なぜモテない!? アルゴン。 @argon0602
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しわす。/アルゴン。
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
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