第7話 魔力?ってなんぞ?

 生まれ変わった先の世界にはとりあえず、ステータスらしきものが存在していることが確認出来た。


 つまりはファンタジー世界である可能性が高いだろう。


 なので、新しく受けたせいでは、美女をこれでもかとはべらせて、パンパンを毎晩やって、バンバン子供を産んでもらって、ドンドン子孫繁栄する義務が俺にはあるに違いない(希望的観測)


 なので、俺の未来のサクセスフルのために必要なのは、女子供を守るための肉体的、精神的、そして金銭的な強さだ!

 バシバシ体を鍛えて、みょんみょん精神を鍛えて、ドシドシお金を稼いで、ハーレム要員の美女たちやカワイイMYチャイルドたちに何不自由させることがない生活環境を整える必要があるだろう・・・(完璧な人生設計)


 赤ん坊の俺にはまだ肉体面の成長は早いだろう。体が出来上がっていないのに、ムキムキのパッキパキになって身長が伸びなくなったら困るからな!


 同様に、お金稼ぎも大人たちとのコミュニケーションが取れない現時点では厳しいと言わざるを得ないだろう。


 という完璧な推論からして、俺はまずステータスにったメンタル=精神を鍛える必要がある。と考えた。


 つまりは魔法的な何かの成長だ。


 前世で有り余る時間を持て余して、ラノベやら、なろう小説を読んだ俺は知っている。

 魔法を司る力である、魔力、もしくはマナは幼少期が一番成長させやすく、大人になると増えにくい傾向にあることを。


 言い換えれば、生まれてすぐに意識があって、魔法的な何かを感じて習得。その能力を意図的に増強できるであろう現在の俺は最高のスタート地点にいるということなのだ。


 とりあえず、俺はは深呼吸をひとつしてから、ムンッ!!と気合を入れて目力めぢからを入れた。


 ・・・。

 ・・。

 ・。


 ふぅ・・・


 これではなかったか・・・。


 30秒ほど頑張ってみたが、何も新しい発見はなかった。


 俺の隠された才能が爆発して、マナとか魔力が視界に入ってくるかと思ったが、結果は踏ん張ったことによってお尻から出た軟便だけだった。ちょびっとだけだから、後でメイドに知らせて(泣き叫んで)拭いてもらおう・・・。


 次は、こっちか!


 俺は目をつむり、自分のうちへ、うちへと意識を潜り込ませていく・・・。


 むむっ!!


 これは!!


 ぐーー・・・。


 ・・・。


 はっ!!


 やばいやばい。


 赤ん坊の体は目をつむるとすぐに眠気が襲ってきてしまう。

 危うく、魔力の修行がただのお昼寝になっていしまうところだった。


 俺は失敗から学ぶ男(キリッ!)


 今回は薄目をけて、先ほどやったように、自分の体内を探るように意識を沈めていく。前世の体との違いを精査するように。深く・・・もっと深く・・・。


 ・・・。


 ・・。


 ・。


「ぼっちゃま?」


 どれほど長い間、自分の精神の水底みなそこに意識を集中していたのだろうか。


 掛けられた声によって俺の意識は急速に水面へと浮上した。周りを見ると、複数人のメイドたちが俺の顔を心配げに観察していた。


 どうやら、あまりに集中するあまりに、長い時間メイドたちからの声掛けに反応できなかったらしい。美女ぞろいのメイドたちを不安にさせるなど言語道断!この中の誰かが俺の童貞喪失のお手伝いをしてくれるのかもしれないのだから!!(もはや病気)


「だー!!」(俺は大丈夫だよ!それよりもお腹が空いたし、お尻がうんちでかゆいからおむつを取り替えておくれ!!)


 俺は、メイドたちに無事であることを説明する。


 そして、どのメイドが俺の童貞喪失にふさわしいかを目を動かして妄想しながら、同時に確信していた。


 先ほど、意識の奥底で感じた巨大な海。あの圧倒的な存在感が、魔力の源泉。もしくは、この世界の根源につながるだろう力の源なのだろうと。


 どうやら、オレツエーが始まってしまったらしい。


 ぐひひっ!

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