第6話 ステータスオープン!!
俺はぷにぷにの手を握り込み、高らかに振り上げる!
「だー!!」(ステータスオープン!!)
すると。
なんということでしょう!
目の前には半透明のステータスボードらしきものがあるではありませんか!
やっぱり、ここはファンタジー的な世界なんだな!
さて、魔王を倒して世界平和を成し遂げるであろう、新生した俺のステータスを見よっ!!
名前:(未設定)
種族:人族
性別:♂
年齢:0歳
フィジカル:G
メンタル:G
ラック:G+
スキル:カリスマ
おおー!
出た出た!
名前はまだないのか。
まぁ、おとーちゃんを見てないからな。まだ、名づけが終わっていないんだろう。
種族は人族。
これはありがたい。いきなり、天使だのヴァンパイアだのになっていたら自分の能力を把握することから始めないといけないからな。正直、助かる。
性別は男の子ということで、まだ目にしていないが、股間から生えている俺のメインウェポンがエクスカリバーに成長することを切に願うだけだ!
年齢も順当。数え年ではないのが確認できたのでよし。
さて、お次からが問題だ。
てっきりSTR(ストレングス=腕力)とかMND (マインド=魔法力)とかが出てくると思っていたのだけれども、いたってシンプルなのがこの世界の標準らしい。
推測するにフィジカル=肉体面、メンタル=精神面というおおざっぱな区分けだろう。
そして次の項目であるラック=運がG+であることから、Gー<G<G+といったようにどんどん上昇していくパターンではないかと推測する。
インターネットが未だに存在しないときに、ニフティネットワーク(日本国内限定のネットみたいなサービス)の時代から知っている俺が言うのだから間違いない。
しかし、えらく簡略的だな。
この世界の神様はあんまり日本のネットに詳しくなかったのか?
まぁ、それは追々調べることにしよう。
ぐひひっ!
最後の一文。
これはもう確定したと思っていいでしょう。
チートです。
スキル:カリスマ。
死んだ状況も思い出せないし、神様、女神さまに出会って特殊な能力を要求した記憶もないのだが、このスキルはすごく役に立ちそうな予感がビンビンする。
これはあれだろう。
もはや、俺からあふれ出るカリスマによって、俺を目にした女性はあまりの神々しさに失神。視線が合えば、恋に落ち。会話をしたら股が濡れて。口説いたのであれば、ほぼお持ち帰り決定!!そういったイージーモードが未来に広がっているに違いない(根拠のない確信)
本格的なRPGのように細かい設定がないことが少し気になるが、俺の知性が足りないせいでステータスが簡易表示になっているという可能性もあるだろうし、今は特に問題ないだろう。
現状把握もある程度終わったし、覇道の第一歩を始めますか。
オレツエーのテンプレ。
魔法を使った自己鍛錬ってやつをさ!!
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