第21話
みつきに言われたことだが、「君は相手の立場になって話をしている? 」
ふっと思い出した。僕は正直、それに対してのやる気がとても薄い。
「だって他人ってのは、自分の功績を上っ面で評価して、些事であげつらい、それで同調して固まるものじゃないか」
例えば自分はこういった不信感を他人に持っている。いじめも受けなかったけれど。
もちろん、この気持ちは今は大分薄れた。しかし、「相手の気持ちになって考えよう」そういった言葉を聞くたびに、自分はこの答えを思い出して塞ぎ込む。「こんなふうに考える僕は、人間の顔をした悪魔に違いない」諦めもある。
最近どうやら、他人への不信感を題材としたボカロ曲が多いらしい。ボカロ曲だけでもない。ドラマでも、ネット民が人の心を傷つける描写も多い。他の楽曲でも。(『盗作』、『habit』)
マイペースな面の裏には、こういったことがあったりして……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます