これから僕は冒険することにする

もはやこれは遺書ではなく日記と化してしまったようだ。

しかし、それもまた悪くないだろう。


諸君、これよりこの作品は、僕・津島結武の日記とする。

ただし題名タイトルは『津島結武の遺書』のままだ。

そのほうが面白いし、そうでなければ初めて読む人が混乱するだろう。


ただし、ここに書くことは僕の成長と苦悩にとどめることにする。

理由は、僕はここに何かを書き留めていないと自我を保てられないのと、完結させるためだ。


いつだか僕はこの遺書は完結しないと言ったような気がする。

しかしこれは完結する。

それは新たな恋人ができたときだ。


それまでこの遺書あるいは日記は続く。

君たちには僕の成長を見届けてほしいのだ。


さて、それでは手始めに、最近僕が成長したことを聞いてほしい。

まず、ボルダリングを始めた。

これは非常に面白い。何が面白いかというと、身体を動かしながら頭も動かすことだ。

ボルダリングはただ壁を登るだけではない。

ボルダリングにはコースがあり、それに従って登らなければならない。

そしてコースには難易度があり、それが上がるにつれて登りづらくなる。

しかし、その難しさがたまらないのだ。

次にどう腕を伸ばし、どう足をかければいいのか。それを考えながら取り組むのが面白い。

確かにボルダリングには体力が必要だ。しかしそれと同じくらい思考力も必要になる。

頭と身体を同時に鍛えられるなんて素晴らしいことだろう。

これが一つの成長だ。


次に、久しぶりに連載を再開した。

再開したのは『ロベリアの種』というサスペンス小説だ。

カクヨムではなく、「ネット喫茶」という外部サイトでの連載だが、非常に力の入れている作品だから、ぜひ読んでみてほしい。

『ロベリアの種』は主人公がある不良を殺してしまい、その追求から逃れる話だ。

しかし、ただ逃げるだけではない。どう逃げるかは、君らに実際に読んでほしい。

検索するのが億劫ならば以下のURLから飛べばいい。

https://net-kissa.com/story/?nid=339


三つ目は、「note」に学術的な記事を書き始めた。

「ダークトライアド」という社会的に望ましくないとされている性格特性についてまとめている。

ダークトライアドは「サイコパシー」「ナルシシズム」「マキャヴェリズム」の3つから構成されており、それぞれ重なるところがありながら異なる性格特性だ。

サイコパシーは共感性が低く、他者の権利を平気で侵害する。

ナルシシズムは自分が大好きで、他者の意見などを無視する。

マキャヴェリズムは暴君タイプで、目的のためなら他者の気持ちを考えない。

それに「サディズム」を加えて「ダークテトラド」と呼ぶこともある。

サディズムは他者を苦しませる、あるいは他者が苦しんでいるところを見て満足を得る性格特性だ。

noteの記事ではそれらについてさらに掘り下げる。

興味があったらぜひ読んでほしい。以下にそれらの記事のまとめのURLを記載する。

https://note.com/doutoku0428/m/m595110d0f85d


最後は、ファッションに気を遣い始めたことである。

とはいっても、もともと気にしていなかったわけではない。

以前より増して流行に気を遣うようになったのだ。

実際に最近はカジュアルシューズやパンツ2着を買った。

靴はワインレッドで非常におしゃれだ。

パンツの一着はブラウンチェックのワイド、もう一着はオリーブ色のバルーンパンツだ。前者は流行していたかわからないが、後者はどうやら流行っていたらしい。

ファッションに気を遣うメリットとしては、自信を得られることが挙げられる。

嫌な言い方をすれば、量産型になることかもしれないが、それ以上に「自分」を楽しむことができる。

「ほう、そういう自分もあるのか」と意外な発見ができるのだ。

デメリットとしてはお金がかかる、注意のコストを払うといったことが挙げられるが、必要な犠牲だろう。


以上が僕の成長だ。

今後は僕が新しく始めたことや発見、たまに苦しいことを書いていく。

君たちには僕の伴走者であってほしい。あるいは観客であってほしい。

たとえるなら、僕はマラソン選手といったところか。でも休憩はする。


しかし、この遺書を「津島結武の日記」と称するのは正直ダサい。

そういえば僕には、なぜか恋人がいないと情緒が不安定になってしまう謎があった。

そうだ、「ある小説家の死と恋の謎」というのはどうだろう?

実際に僕は死んだわけではないが、死のうとしたから嘘ではない。

あと僕は商業作家ではないが、小説を書いているから小説家だ。異論は認めない。


というわけで今後のこの作品は以上のように進めるとする。

更新は不定期であるが、君たちにはぜひ付き添ってほしい。

よろしく頼んだ。

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