第二章 謹慎生活は手紙とともに
「……こちらから申し入れていた婚約に、
サントリナ辺境伯家の奥、当主であるルースの
ルースがベイツリー
「そ、そんなはずは、ない、と思うのですが……」
そんな執事の言葉に深くうなずいたルースは、もう一度その信じがたい内容の手紙を見返して、通算一七回目の読み直しをしてみた。しかしやはり何度見ても、そこにはそう書いてある。
書面は二通。ベイツリー公爵と国王陛下の署名が並んだエマニュエルとルースの婚約を認める書面と、エマニュエル直筆の、もはや
「その目で見なければ、信じられないだろう。私だって信じられない気持ちだ。……もういっそ、お前も読め」
ルースがそう言って差し出してきた二通の手紙をそっと受け取り、老執事は
別の意味に読み取れる
時折
「……確かにそのように書いてあるように、私にも見えますね」
「……どうする?」
「……こちらも、準備を急ぐ他ありませんな。三ヶ月後までに、奥様をお
いくぶん冷静な声音でそう
「え、いや、おかしいよな!? もっとこう、ごねられて引き延ばされる予定だっただろ!?」
「当然にございます! 準備に時間がだ、教育が足りないだ、家族の病気だ、身内の不幸だと、なんだかんだと言い訳を重ねて三年くらいこちらにいらっしゃらないうちに、なにがしかのこじつけで
「そう、そうだよな。というか実際、父のときがそうだったのだろう?」
「ええ。それを幾度か
「父もひどい容姿をしているが、私はそれに輪をかけてだからな……。だから、まず一ヶ月後などと無茶を言ってみて、まあ当然反発されるだろうから
「その
そして彼らを大いにうろたえさせた想定外が記されている手紙をもう一度見ると、ルースは深刻そうな表情で、口を開く。
「まさかエマニュエル
「なにを言っておられるのです。あなたの評判を知らない者など、この国にはおりません。だいたい、直接お会いして、何度か話もなさっているでしょう。あなたが『こんなに
「そうだ。だから、そんな彼女が悪女の
「その手紙にも、『月の
「つまり、それほどまでに、あのお方の置かれている現状が、つらいものだということ、だな? 私などのことを、そうとまで
つまりの後、結論を言いよどんだ老執事の言葉の続きを、はっきりとルースは口にした。
「……おそらくは。
老執事はそう言って、あまりにひどい立場に追いやられているのだろう主人の思い人に思いをはせ、こみ上げてきた
「あの女神のごとき
ぐっと
同じ感情が自分の目にも宿りそうなのを
「エマニュエル嬢がこちらでなに不自由することのないよう、早急にすべてを整えなくてはなりませんな」
「ああ、急ぎ準備しよう。いや、この三ヶ月間もあちらの公爵
「かしこまりました。公爵邸から出られないということであればまず安全かとは思いますが、
「ああ、まずは手紙の返事を書いて、あちらの現状を
「……エマニュエル嬢の手紙にあった『
「わかっている。きちんとすべて、『今すぐに助けて欲しい』『本当に困っている』と読み
「よい判断にございます。若様……ああいえ、これからはルース様のことは、
「知っているから、改めて言うな。しかし、
決意を固め、
エマニュエルの手紙に書かれていたルースへの賛辞も愛の告白めいた言葉も、
そんな彼女が辺境伯領にやってきたその日から、手紙以上にあまりに想定外の彼女の言動に、どんどん
● ● ●
「おい、ベイツリー公爵令嬢の処分の件、もう聞いたか?」
「ああ。たしか、三ヶ月の自宅謹慎だろ? ちっと生ぬるいっつーか……」
「ばっかそっちじゃねえよ! それは国と
「え?
「王太子の婚約者から外されたのは知ってるだろ? その次の婚約者が決まったんだ。相手はなんと、【色なしの辺境伯】ルース・サントリナだってよ!」
「そりゃ……、……なんっつー
「だよな、お前もそう思うよな!? 確かに
「自分の婚約者に粉かけられたらまあそんくらいするよなって感じのな。たまたま相手が悪かったってだけで。なのに、あれほど美しいお嬢さんに、あんなののとこに
「さすがにやりすぎじゃねーか、なあ?」
「お二人さん、それは違うらしいですよ」
「ん?」
「お?」
「なんでも、前々から、辺境伯領には王家から
「ああ、まあ、あそこはあらゆる意味で最前線だもんな。今の辺境伯は魔力ほとんどなくてもなんかすげー強いらしいけど、次代はどうせなら魔力持ちのやつの方が確実に強いもんな」
「あそこはなにかと重要な
「そういうことです。そういった国のためのあれこれを
「そりゃ……、……案外、【悪女】ってわけじゃ、ないのか?」
「どころか、割と……いい人?」
「国といとし子様たちのために王太子
「……元々王太子との仲が冷めきってたっつーのも、
「……なんか、しあわせになってほしいな、エマニュエル様。ほら辺境伯、容姿はマズイけど、金はあるだろうし……」
「辺境伯領は豊かな領地ですからね。
「
● ● ●
断罪(?)イベントから二週間後。
世間でどんな
初めての色恋に浮かれ切った私は、毎日毎日彼への
彼からの返事はすべて、要約すると『手紙をありがとう。今日こちらではこんなことがありました。あなたに会える日が楽しみです』程度の簡素なものだが、もはやただの
辺境伯領の暮らしも知ることができるし、もうやめられない。
「エマちゃん、また辺境伯様からの手紙を読み直しているの?」
庭のよく見える自宅のサロンでにやにやと辺境伯様からの手紙を読んでいると、ふいに母が通りかかり、あきれたような声でそう言ってきた。
そのまま私の対面のソファに
「はい、お母様。私、辺境
ほう、と私がため息を
「よくもまあ、型通りの時候の
「仕方ありませんわ。私は辺境伯様だからこそ嫁ぎたいと思っておりますが、辺境伯様としては、魔力の多い
私の言葉に、母は不満そうに
「でも見てください。最近はこのように、私を案じてくださるような文章も入ってきていますのよ!」
私がそう言って最新の手紙に書いてあったその部分を母の目の前に
「……『エマニュエル嬢の身辺警護のため、近日中にこちらから幾名か
母は
いや、もしも辺境伯様がそんな
「違いますよ! どうやら辺境伯領に、いとし子様過激派の、なんだか危険そうな噂が届いてしまったようでして、とっても心配してくださっているのです。その
「ふうん? 国内の噂は、うちである程度コントロールしつつあるはずだけど……。あちらにはまだ、手が回っていないのかしらね? 最近は、
母はふしぎそうに首をひねったが、浮かれ切った私は浮かれ切ったまま続ける。
「なんにせよ、それだけ私のことを大切にしようと思ってくださっているに違いありませんわ。確かに手紙は少しクールな印象ですが、毎日のように
「……まあ、そうね。エマちゃんにふさわしいだけの品々を、ぽんぽんとよこす
「もう、お母様ったら」
私が
母はこんな感じで、浮かれ切った私にどうにか冷や水を浴びせようとするかのように、日々ルース様にいちゃもんをつけるのに余念がない。
ただし、一番の問題とされるルース様の見た目に関しては、一度もこき下ろしたことがないが。
たぶん、母は、私とけっこう感性が似てるのだと思う。
日々『男は容姿じゃないの。
だから、色以外の姿かたちは
「……ねえエマちゃん、そんなにしあわせいっぱいのお顔、おうちの外では絶対にしちゃだめよ?」
ふいに母があきれのにじんだ声でそう言ってきたことで、なるほど、問題はルース様というより、私があまりに浮かれすぎている方かと
まあそれもそうか。
そう気づいた私は気まずさで視線を泳がせてみたが、母がじ────っと私を見つめるばかりなので、観念して、口を開く。
「わ、わかっています。外ではちゃんと、顔を引き締めますよ。……いやでも、あまり深刻そうな表情をしていて、この
二ヶ月半後にこの家を出るとき、私はどんな表情をしているべきなのか。
よく考えてみればよくわからない。
私に泣きつかれた母は小首を傾げながら、ゆったりと答える。
「んー、そうねぇ。辺境伯家に着いてあちらの
「粛々と、ですか……」
辺境伯領は、けっこう遠い。私一人ならそれこそ空を飛べそうな気もするが、ついて来てくれる予定の
そんなにずっと、粛々とした
考え込む私を見た母は、重いため息を吐いた。
「エマちゃん、外でも今みたいにずーっとにやにやしていたら、『あの悪女、今度はいったいなにを
「それは、困りますね……」
「下手を打てば、
「うう……。私の
ようやくテンションが落ち着いて、というかむしろしょぼしょぼとそう認めた私に、母は『わかればよろしい』とばかりに
私の評判なんざどうでもいいと言ってしまいたいところではあるが、辺境伯夫人となる私の評価は、夫であるルース様にも多大な
実際は全然まったくそんなことはないのだが、『国のためになにもかもを
少なくとも、誰の目があるかわからないような場所や場面においては。
「それにほら、
空気を切り
「そ、それは、……今もなお社交界の
ごくりと
「さあ、どうかしらね? でも
くすくすと笑いながらそう言った母は、確かに【
こ、これが、
……ちょ、ちょっともったいぶってみちゃおうかしら。
ほら、お母様
婚約だって、一応はあちらから言い出してくださったのだし。
私の心が、かなり【粛々と】に
「あなたが【公爵令嬢にふさわしいふるまい】を保つのにそこまで苦労しているのは、初めて見るわね。ねえエマちゃん、あなた、どうして、そんなにも辺境伯様のことが好きなの?」
元現代人の私は、元現代人だからこそ、貴族制度が生きているこの世界の、それも公爵令嬢としてふさわしいふるまいをすることに、かなり心を
そういえば、母に説教や説得をさせたのは、もしかしたら初めてのことかもしれない。
「どうして、と、言われましても、その……」
仮にも母親に対して
「どんなところが好きなの? いつから好きなの? 好きになったきっかけは? ママにだけは聞かせてくれてもいいでしょ? ねっ?」
ところが
「どんなところが、と
前世の感覚からするとあの人
「一度好きになったら
「いえ、その……」
ううん、だから、そのきっかけが説明しづらいんだよなぁ。私に感性が似てるっぽい母なら、平気かなぁ……。
「その、説明はできないけど、なんとなく好きになっちゃったーって、あると思うんですよ。ほら、例のくるぶしで
「その方は、妃選びの際には候補者をずらりと
まあきっと、
「……エマちゃんも、まさかそんな特殊な
お。割と正解。
さすが一八年私の母親をやっているらしくかなりの正解を導き出した母は、けれど四〇ウン
ううう、やっぱりダメか。父の顔に
……仕方ない。あんまり話したくはなかったが、
「……ちょうど、半年くらい前に、学園裏手の山から、
私は
実際にはほとんど一目惚れではあったものの、これはもうどんな容姿であっても惚れずにはいられないだろう、母を
● ● ●
デルフィニューム魔導学園。
王家の名を
個々の事情によって多少そこからズレることもあるが、まあだいたい一五歳から一八歳の魔導の徒が国中から
近年守護
ある日とうとう、
なにがなんでもここで食い止め王都も守るという決意で、ひよっこ学園生たちはぴよぴよと
学園生の中には王太子殿下なんてものもいたし、私のような高位貴族の子女も多数
当然、
私たち学園生と教職員が力を合わせ結界を張って魔獣たちを山に
はー? なんかめっちゃくちゃキラッキラしてるイケメン
エキスパートの集団を学園に迎え入れるそのとき、その集団の先頭に立つルース様を見た瞬間、私はあまりに自分の好み過ぎるルックスの彼に、そんな
長年の公爵
きゃー! かっこいいー! えっ
「なんて
「おいあれ、色なしのルース・サントリナ辺境伯だろ? ろくな魔法も使えない
「実力は確かだし、魔獣との戦いに慣れているのは事実だろう。……まあ正直、士気のことも考えて欲しかったが」
ところが。周囲の私以外の学園生たちは、私の内心とは完全に真逆の方向でざわざわとしていたので、めちゃくちゃびっくりした。
えっえっえっ。
醜悪ってどうし……、あ、
魔法が使えないって、ここは魔法が使える人間がめちゃくちゃ揃ってる学園だよ? むしろ、バランス的に、これ以上魔法使いはいらなくない?
あのお方歩き方に
というかみんな、助けに来てくださった、それも辺境伯様にめちゃくちゃ失礼でしょ……。
学園の仲間たちに
ほら、学園の最高学年の三年生、王太子の
というのは歩きながら考えついた言い訳で、単に、この世界に生まれてぶっちぎり一番にかっこいいと思ったその人、ルース様に、お近づきになりたいだけだった。
「
私がカーテシーをふわりとキメながらそう言って、にこりと
……。
そのままなにも言ってくれず、名乗りも返してくれないルース様に、
そう不安になった
「……っ! 失礼、その、ああいや、ちょっと予想外というか、見惚れてしまったというか……。あ、気持ち悪いですよねっ! あの、自分の方がベイツリー公爵令嬢よりもはるかに格下ですのでそこまで礼を
なんだかパニックになっていらっしゃる様子のルース様に、思わず笑ってしまったのは、仕方ないことだと思う。
「ふふっ、サントリナ辺境伯様こそ、そこまで
くすくすと笑いながら私がそう言うと、ルース様は急に真顔になってしまう。
「……女神か?」
ぽつり、とルース様の口から
???
私が首を
「失礼。若い女性にこの
「かしこまりました、こちらへどうぞ。ああ、それと、私のことは、エマニュエルと呼び捨てていただいてかまいませんよ。家名など関係なく、あなたの配下の魔法使いとして
『美しい方』などと言われた私は、
配下だのどうだのは今考え付いたこじつけで、単にルース様と親しくなりたいだけである。
ずいずいとファーストネーム呼びをねだり、ぐいぐいと急激に距離を
くうっ、イケメンの照れ笑い、すごい
ヤバイ、好きになっちゃいそう……!
仮にも婚約者のいる身の私は、そんな心から漏れ出そうになった
出現した
集団の後方に控えるフォルトゥナート王太子
見れば見るほどかっこいいルース様が眼福だったのと、【ルース様】呼びを許可されるなどした私は、終始非常に
もしかすると、ずっとにやにやしてしまっていたかもしれない。公爵令嬢の意地でどうにかにこにこに見えるようがんばったつもりではあるが、あまり自信はない。
まあそれも、王太子殿下=我が婚約者様の顔を見るまでの話ではあったが。
……ディルナちゃん、このまま王太子殿下ルートに行ってくれないかなぁ。
今のところの二人は、気心の知れた友人の距離をギリギリ保ってはいる。けれど、お
殿下から私との婚約を
現実に引き
魔獣との戦闘に慣れていて、かつ近接での戦いを得意とするルース様たちを前方に、まだまだひよっこであり時間はかかるものの、時間さえかければ
戦闘が開始して、しばらく。前線の能力の高さのおかげで、私たちは安定して魔獣の数を減らすことに成功していたと思う。
しかし私は、高位貴族の
ぶっちゃけ、あんまりよく見えなかった。見たかった。
ルース様の
後方にはあまりにも魔獣が来な過ぎて、気のゆるみもあったかと思う。
魔獣、それはだいたいが地を駆ける
そう例えば、空を駆けるドラゴンなんてものが、魔獣の
豊富な魔力にものを言わせ、ばんばん高位の魔法を放っていた私は、たぶん魔獣の群れから見ると、非常に
敵の
私を
あ。これ、
死、
「エマ様ぁあああっ!!」
「エマニュエル
ディルナちゃんと殿下が同時に
私は
痛く、ない。
まだ、死んで、ない?
「エマニュエル嬢、ご無事ですかっ!」
そろりと開けた視界の先、息を切らせたルース様がそう言いながら、私にまっすぐに向かって来ていた飛竜の
こくこくとうなずくことしかできない私を確認した彼は、ぎりぎりと
「……空飛ぶトカゲごときが、調子にのってんじゃねぇっ!!」
中空で体勢を崩す形になった飛竜にそう叫んだルース様は、そのまま迷いのない剣筋で
……あら、意外とワイルド。
そう思ったものの、先ほどは私の
地に落ちた飛竜の絶命を確認したらしいルース様は、持っていた剣を
「お
きゅんきゅんっ
そっとそう
「ルース様のおかげで、怪我は少しもありません。申し訳ございません。前に、出すぎました」
反省した私はそう言って、深々と頭を下げる。
「いえ、この位置にいてくださったおかげで、私が間に合ったとも考えられます。顔をあげてください」
その言葉にそろりと見上げると、ルース様は心底ほっとしたような笑顔をしていた。
「ご無事でなによりですが、あまり顔色がよくありません。一度後方に下がって、休まれた方が良いでしょう。もう、空を飛べそうな敵はいないように見えますし。立てますか?」
ルース様のお言葉に、従いたい気持ちはあったのだが。
実はさっきから
「その、……こし、が、……抜けました」
私がその情けない事実を
「……
ちらちらと周囲の状況を
ひょえっ。ひょえええ。
急に持ち上がった視界、眼前に迫るどタイプの美形の顔、かなり密着してしまっている
「るる、ルース様! 私、重い、重いですよっ!」
「ベイツリー
そりゃ、羽根だって、集めに集めれば成人女性一人前の重さになりますからね!
ってそうじゃない!
「さっきは【エマニュエル嬢】と呼んでくださいましたのに、
あ、
パニックになりかけ、というか、しっかりパニックに
「……っ! 『お前が気持ち悪いから下ろせ』と
困ったようにそう言ったルース様の
「そんな、気持ち悪くなんてないです。ちょっと、
恥ずかしさで段々と小声にはなってしまったものの、私はしっかりと、そのことを彼に伝えた。
親切でしてくれていることに、そんな悲しい反応が返ってくるだなんて、思わせたくはなかったから。
勇気を振り
「あまりからかわないでください、……エマニュエル嬢」
きゅううううん!
イケメンのすねたような照れ顔、尊い!
そして、彼に呼んでもらえるだけで、私の名前が
そう叫びたくなった私の視界がなんだかピンク色に染まって見えたのは、その瞬間に、もうあらがいようがないほどにルース様への
ではなく。
事実として、ルース様の背後にいたディルナちゃんが、ピンク色に光っていたらしい。
推定悪役令嬢は国一番のブサイクに嫁がされるようです 恵ノ島すず/角川ビーンズ文庫 @beans
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。推定悪役令嬢は国一番のブサイクに嫁がされるようです/恵ノ島すずの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます