拓跋珪21 慕容麟即位

慕容詳ぼようしょう烏丸うがん張驤ちょうじょうに五千人あまりを率いさせ、食料の強奪作戦を取らせた。常山じょうざん靈壽れいじゅを襲撃、官吏庶民を殺害。この騒動を見た、中山ちゅうざんより逃亡していた慕容麟ぼようりん丁零ていれいたちに紛れて張驤の軍に合流。ともに中山入りすると、慕容詳を殺して自らが皇帝を名乗った。


拓跋珪たくばつけい魯口ろこうに戻ると、長孫肥ちょうそんひに一千騎を率いさせ中山を攻撃させた。




秋七月,普隣遣烏丸張驤率五千餘人出城求食,寇常山之靈壽,殺害吏民。賀麟自丁零中入于驤軍,因其眾,復入中山,殺普隣而自立。帝還幸魯口,遣將軍長孫肥一千騎襲中山,入其郛而還。




※資治通鑑掲載分

慕容詳は城内で酒淫に溺れ、臣下を顧みず、むしろ安易な刑罰で無実の者たちを殺し傷つけた。そのため城外に亡命していた慕容麟を迎え入れたい、という機運が上がっていたのである。慕容麟の即位後人々はようやく食にありつくことができ、改めて北魏ほくぎ軍と戦いたいと言い出してくる。しかし慕容麟はそれを却下。まもなくして再び中山城内は飢えに苦しめられ始めた。襲いかかってきた北魏軍がまもなく引き上げると慕容麟は追撃を命令。しかしかえって撃退されてしまった。


(魏書2-21)




慕容詳たま……(ゲラゲラ笑ってる)

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