拓跋珪11 平穏

392 年。拓跋珪たくばつけい木根山もくこんざんを経て、黑鹽池こくえんちに出た。ここで臣下をもてなす宴を開き、また各国の遣使より言葉を受けた。その後北上、美水びすいに出た。


3 月。河畔で再び宴。河南宮かなんきゅうに帰還する。西の泣黎部きゅうれいぶを率いる茂鮮もせんが拓跋珪に背き、逃亡。南部大人の長孫嵩ちょうそんすうに追撃させ、打ち破った。


5 月。臣下に対し、功績に応じて馬や羊を分配した。8 月、漠南ばくなんに出て巡臺じゅんだいを築いた。12 月、慕容永ぼようえいが遣使、朝貢をなしてきた。


なおこの年に、のちの明元帝めいげんてい拓跋嗣たくばつしが生まれている。




七年春正月,幸木根山,遂次黑鹽池。饗宴羣臣,覲諸國貢使。北之美水。三月甲子,宴羣臣於水濱,還幸河南宮。西部泣黎大人茂鮮叛走,遣南部大人長孫嵩追討,大破之。夏五月,班賜諸官馬牛羊各有差。秋八月,行幸漠南,仍築巡臺。冬十有二月,慕容永遣使朝貢。是歲,皇子嗣生。


(魏書2-11_政事)




拓跋珪にもこんな静かな年があったんですね。とは言えきっちり記録残ってたら色々やばい事件も合ったりするんでしょうけど。


この年が短いですが、次の年がやや長いので、ここは一旦独立させておくのです。

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