第30話

[エリスside]


本来なら私は『大魔王』を応援する立場なんだけど

アイツ恭華はダメだ !

よりによって あの『パット女神』と間違うなんて許せないわ………最近は向こうの方が有名だけど………


アテナは 敵対関係ライバルだけど 幼女神にされ一緒に遊んだせいか、 今は それほど嫌悪感はない


そして ユリリン駄邪神に 対しては同じ見解を持つ事により共闘出来ると感じた


ユリリンあの アホを野放しにしてはいけない』


私は ユリリンに頼み 大魔王恭華の資料を見せてもらった


直接、闘わず 人間同士に『不和』を起こさせて、同士討ちさせる手法は むしろ私の好む分野なのに何故か スッキリしない


エリス

「 ねえ ユリリン この『埋伏まいふくの毒』

『二虎競食の計』『駆虎吞狼くこどんろんの計』なんて 本当にアイツ恭華が 考えたの ?」



ユリリン

「 もともとは ジパングの隣の国『漢』の昔の軍師

程昱ていいく』『郭嘉かくか』の『策』を参考にしたらしいのじゃ 」


エリス

「 程昱、郭嘉 ? 良く知らないけど 凄い人間なの ?」


ユリリン

「 恭華が 尊敬する軍師だと言っていたのじゃ 」


アテナ

「 普通、 孔明 とか 張良なんかじゃないの ?

私も少し『三國志』とか知っているけど 」


ユリリン

「 恭華の話だと優等生の孔明や張良は嫌いと言っていたのじゃ………後、『董卓とうたく』『曹操そうそう』が好きと言っていたのじゃ」


アテナ

「 やっぱり 大魔王になるだけあるわね

エリスの方が気が合うんじゃないの ? 」


エリス

「 本来ならそうなんだけど アイツ恭華は ムカつくから嫌よ ‼️‼️‼️ 」


ユリリン

「 恭華も そんなに悪い奴じゃないと思うのじゃが…… 妾を こき使ったり ちょっと摘まみ食いしたくらいで、お仕置きしたりする位で…………あれ ? やっぱり悪い奴 ? 」



アテナ、エリス

「「 どっちなのよぉ ‼️ 」」

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