第15話

やったのじゃー !


ついに ついに 恭華の弱点ウィークポイントを見付けたのじゃ !

いつも 恭華に こき使われていたけど これで開放されるのじゃ



大魔王 恭華 も 人の子、母親である『麗華れいか』には 頭が上がらないのだろう




これからは ずっと 妾のターンなのじゃ !

既に 麗華とは 『 メル友』なのじゃ

恭華が やり過ぎたら 麗華に 言い付けるのじゃ


妾に 死角なしなのじゃ !



[ミハエルside]


口角こうかくをあげて邪悪に笑う ユリリン様を 見ていました


ア~ア また 何か たくらんでいる顔をしている


これからの事を 考えると 頭痛ずつうが痛い………いや、頭が痛い



そうしていると 珍しく 光介が やって来た


「 こうすけぇ~ ! 妾に 会いにきてくれたのか。嬉しいのじゃ いつも いつも 恭華が 邪魔をしてなかなか会えないから 寂しかったのじゃ ! 」


そう言って 光介に抱き着いている


「 恭華が 嫌になったら 何時でも 妾の所に来てくれていいのじゃぞ !

妾なら 光介を もっともっと 幸せにできるのじゃ 」


顔を あかくして 恥ずかしそうにしている姿は 人間の少女のようだ


そう ユリリン様は 人間(?)の光介に 惚れているのだ


光介に出会うまで 周りから うとまれ

異世界召喚では 皆、女神側を 選ぶのでねていた

そこに 光介が現れ 自分を選び さらに優しくされて好きになったようだ


そう、ユリリン様は 『 チョロイン』なのです


「 光介の 言うことなら なんでも聞いてあげるのじゃ 」

光介が とても 申し訳なさそうな顔をしながら


「 それなら ユリリンの『スマホ』を貸してくれるかな ? 」


「 はい なのじゃ ! 」


なにも 疑問を持たずに『スマホ』を差し出す ユリリン様

だけど 受け取ったのは…………


「 ありがと ! ユリリン ! 」


恭華だった


「 これは(スマホ)没収ね !

データ( 恭華の 母、麗華れいかの連絡先)を消したら 返してあげる ♫ 」



「 げぇーー ! 恭華ぁ ! 返して、返すのじゃ妾の スマホを 返すのじゃ ! 」


「 ダ~メ ! データを消したら 返してあげる 」


鬼だ ! 悪魔だ ! 恭華だ !


流石、 恭華だ!やることが 汚い。


そこに あこがれもしないし しびれもしないが


脇を 見ると 光介が 両手を合わせて 謝る🙏姿があった


おそらく 恭華に 頼まれたのだろう

優しい 光介の事だから 断われなかったのだろう




「 それなら 直接 言いつけるのじゃ !

『 転移』 あれ ? 『 転移、転移、転移、転移、転移』 転移できないのじゃ 」



「 あら、忘れたの ユリリン !

大魔王からは 逃げられない ! 」


ヒイィィィ ! 誰が 恭華を 大魔王にしたのよ、って ユリリン様じゃ ないの !


なんで 元人間の 恭華が 私達より 『力』が あるのよ


ユリリン様も 顔が 真っ青だ


「 さぁて この間の事もあるから どう料理 してやろうか…………フフフフフ ハハハハハハハ ! ねえ ! 何か リクエストはある ? 」



逃げ出したい ! だけど 逃げられない

誰か 助けてください…………堕天使長たる 私が祈ってしまった


「 恭華 それくらいで 許してあげなよ 」


「でも、光介ぇ~ なにか 仕返ししないと 気がすまないよぉー」


「 許してあげて ! お願い ! 」


「 わかったわよ 光介に ここまで 言われたら 許すしかないわよ」




そうして 光介と 恭華は 帰って行った



オーオ~ 神様、仏様、 光介さま 感謝します


こうして また 一日が 過ぎていきます




めでたし ? めでたし ?

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