第14話


酷い目に あったのじゃ

たかだか プリン位で あんなに怒るなんて 恭華も狭量きょうりょうなのじゃ


隙を 見付けて エリリンを連れて 脱出してきたのじゃ

ランダム転移を 繰り返した結果 とんでもない田舎に転移してしまったのじゃ


歩いていると 家が見えなくなり 畑 ? 草 ?

見たいな風景しか なくなったのじゃ


テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ テポ


エリリンと二人で 無言で歩いていると


グゥゥ~ と お腹が なったのじゃ


「 ユリリン ………お腹、減ったよぉ~ 」

エリリンが すがる様に 妾を 見ているのじゃ、仕方がないので 前に 光介に 貰った『おやつ』の干しイモを 出したのじゃ


なんでも 光介の故郷の名物で 魔王領で 光介が苦労して再現したそうじゃ


まったく あの悪魔のような恭華には 勿体ない 優しい男じゃ


恭介は 恭華に 似なくてよかったのじゃ

妾が いろいろ考えているのに エリリンは 食べることに 夢中で 後ろから来た車🚙に 気付いていないから妾が道の端に 引っ張ったのじゃ


「 えっ なに ? ………………くるま ! 」


車は 妾達の近くで 止まってくれたのじゃ

ぽやぽや している姉を持つと しっかりものの妹は苦労するのじゃ


「 アレ ? ユリリン とエリリン !

こんな所で どうしたの ?」



なんと 車から顔を出したのは 恭介だったのじゃ


妾の 普段の おこないの良さ と 運命の『糸』の おかげなのじゃ


車に 乗せて貰うと 春香と冬香 もいたので 聞いてみると 祖母(恭華の母)の家に 遊びにきているそうじゃ


妾は 暫くの間 お世話になることになったのじゃ




一方 その頃

[ミハエルside]



邪神 ユリリン様が 女神 エリリン様を連れて 大魔王 恭華の元から 脱走してから どの位 時間がたったのだろう

まさに 天界は地獄の状況に 成って 二神の仕事の代理に加え 恭華による怒りの『オーラ』の為 中級堕天使以下は 仕事にならないので ユリリン様達の捜索に まわしています


つまり 天界の仕事 と 怒れる恭華の相手を 我々上級堕天使が 相手をしており疲労困憊ひろうこんぱいしている


一方 天使達も エリリン様の捜索に加え ヒト族達が懲りずに 召喚魔法を復活させようとしているのでその妨害 と 女神の お仕事代理と 忙しいらしい


会議で会った ルーファスが やつれていたので心配したら 逆に心配されたお互いに 苦労しているからだ


恭華は ユリリン様が 主犯だと思っているらしく毎日の様に 堕天使の仕事場に来る



いつまで 続くのかと げっそりしていたら ひょっこりユリリン様達が 帰って来ました




「 ユリリン ! 覚悟は 出来ているんでしょうね 💢」


「 はい これ 預かった手紙なのじゃ 」

ニコニコ顔で ユリリン様が 恭華に 手紙を渡した


怪訝けげんな顔で 手紙を開いた恭華の顔が泣きそうな顔になったり 青くなったり 赤くなったりした…………一体 何が 書かれているのだろう


恭華は 大事そうに手紙を畳み


「 ユリリン ! 次は ないからね ! 」

そう 言い残し 帰って行った


「 今回は 妾の勝利じゃ ! 」

そう言って笑っている ユリリン様を 私達(堕天使)は 静かに取り囲んだ


「 なっ なんじゃ ! 妾は 皆を 助けたのじゃ ! なんで 妾を 捕まえようと しているのじゃ ? 」


私達(堕天使達)の 心は 一つになった


「「「「「 全部 ユリリンあんたの せいだ ! 」」」」」



その後 私達の監視の元 ユリリン様には 仕事をしてもらったのでした





追伸


女神 エリリン様は すみやかに 天使長 ルーファスに引き渡しました。





めでたし めでたし


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


[作者より]


今回は 『茨城くんと 恋する乙女たち』と コラボしています

よろしければ こちらも お読み下さい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る