第13話


[女神 エリリンside]


ヒイィィィ 今 、私は 必死に 逃げようとしていた。


「 エリリンは 何処に いったぁー ! 」

下級天使が 足止めしているが 時間の問題だろう。


逃げろ 逃げろ 逃げろ 逃げろ 逃げろ 逃げろ 逃げろ逃げろ 逃げろ 逃げろ 逃げろ 逃げろ 逃げろ 逃げろ


恐怖の 大魔王から 逃げろ ‼️

ユリリン………私の双子の妹の顔が頭に 浮かんだ。


きっと ユリリンなら 何とかしてくれる !

そう信じて 私は ユリリンの元へ 逃げ出した



[邪神 ユリリンside]


秘書 ハルルンに 手伝って貰いながら仕事をしている?

邪神ちゃんは 懸命けんめいに考えていた。

今日は どうやって サボろうか ?

そっと 周りを見ると 堕天使長 ミハエルを始め中級堕天使 や 下級堕天使が 周りを固め 妾を監視していた


やれやれ もう少し 妾を信用して欲しいのじゃ ! まったく ため息がでてくるのじゃ



真面目な 妾が 悩んでいると



「 ユリリン~! 助けてぇ !

今 追われているのぉー かくまってお願い !」

エリリンが 青くなりながら 駆け込んできた


もちろん妾は 姉想いなので 匿ってやったのじゃ


「 理由は後から聞くから 妾の机の下にかくれるのじゃ」

ユリリンが 大慌てで 机の下に隠れるのと 同時に恐怖の大魔王が 妾の執務室に 入ってきたのじゃ



「エリリンは 何処どこ(゜Д゜≡゜Д゜)?

隠すと 身のためには ならないわよ! 」


恐怖の大魔王 恭華が 鬼も逃げ出しすような形相に

魔王覇気まおうはきを出しながら 入って来たのじゃ


下級堕天使が その『オーラ』に当てられて気絶し

中級堕天使も ガタガタと震えている


ふと 隣を見ると ハルルンが 白目をむいて気絶していた。ミハエルが 青くなりながらも

「 どうしたと言うのです 恭華 ! エリリン様が 何かしたと いうのですか ? 」



「 エリリンはね ! 私が 楽しみに取っていた『プリン』を 勝手にたべたのよ !

お仕置きしないと 私の気が おさまらないわ !

もう一度 聞くわ エリリンは何処どこ?」


妾や ミハエルは 黙って 机の下を 指差した

だって 仕方がないんじゃ 妾だって命は おしいんじゃ




[ユリリンside]


どうにか やり過ごせそうなのだ

持つべきは 妹なのだ………私が ホッとしていると


「 み~つ~け~た ! 」

大魔王 恭華が 笑いながら(目は 笑ってない)が顔を覗いたのだ


「 ウギャァァァー ! 」



[ ミハエルside]


泡を吹いて 気絶した エリリン様を 子猫を摘まむ様に 持ち上げた 恭華に 私は 何も出来ない


ユリリン様ではないけど 私だって 命は惜しい


「 エリリンは 連れていくわね 」

そう 言い残し 帰ろうとした恭華に ユリリン様が


「 エリリンも しょうがないのじゃ

全く 二つ· ·も プリンを 食べるとは 食い意地が張っているのじゃ 」



「 やっぱり そうか ! もう一つのプリンを 食べたのはお前かぁ ユリリン ! 」


「妾は 食べてないのじゃ………エリリンが 二つ食べたのじゃ 」


「 私は プリンを いくつ とは言ってなかったよね」


「 悪かったのじゃぁ 後から 買って来るから 妾だけでも 許して欲しいのじゃ ! 」


「 もちろん 買い直して貰うけど お前も お仕置きだぁ」


もう片方の手で ユリリン様を 捕まえると二神を 連れて 出て行ってしまった


ユリリン様は 暴れて抵抗していたが 恭華が エリリン様の 頭と頭をぶつけると 大人しくなった


気絶した ユリリン様達に

「 大魔王からは 逃げられないのよ 」


そう 言い残し 去って行った




ハァー これは 数日は 仕事には ならないわね。私は ユリリン様達の 無事より 仕事の進捗しんちょくの方が 心配だった


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る