第11話

今日も 邪神ちゃんは 仕事をしてました

「 なぜ 今日は エリリンも 一緒なのじゃ?」


そう 今日は 女神 エリリンも 一緒に仕事をしています


「「 エリリン様 も ユリリン様も 直ぐに さぼるからです」」


ルーファス と ミハエルが 声を揃えて 言った


周りをみると 天使、堕天使が 数人がかりで 妾達を 監視している


信用ないのじゃ 少し サボったくらいで 目くじらを立ておって だから いつまでも お局様なのじゃ


「「 なにか 言いましたか !?」」

ルーファスとミハエルが 睨んでおる


「 なにも 言ってないのじゃ 」

妾は とぼけて 仕事に戻った


やけに エリリンは静かだなぁ

エリリンを 下から覗くと 居眠りを していたのじゃ


妾は 優しいから そのまま寝かして置いた


仕事を 進める内に 下級堕天使の 一人が お茶を持ってきた

あれ 確か この堕天使は 妾が前に天国から スカウトした者では


「 お主 確か 妾が スカウトした元人間じゃな ? 」


確か 人間界の 『ブラック会社』で 総務とかいう仕事をしていた者じゃ

死因は 過労死だったかのぉ


「 はい 私は 邪神様に スカウトしていただいた 元人間です」


「 名は なんという名前じゃ ? 」


「 私は 下級堕天使ですので 名前は ありません、人間だった時の名前は 堕天使になる時 記憶から消えました 」



ふむ 妾が 楽をする方法が 閃いた


「 お主 書類仕事は 得意じゃろう 妾の仕事を 手伝え !」


「 あのぅ 書類仕事は 確かに得意ですが 下級堕天使の私は、邪神様の仕事を手伝える権限は ありません。手伝えるのは 中級堕天使からです 」


「 そうか ならば お主を昇進させるのじゃ 名を 与える ! 中級堕天使 『 ハルルン』と 名乗るが 良いのじゃ 」


すると ハルルンの翼が 一対 増えてしまった。 着ているドレスも 簡素なものから 少し豪華なものに変化した。


「 これなら 問題ないじゃろう 」

邪神ちゃんが 微笑むと


「 はい この ハルルン 邪神様に 忠誠を誓います 」


それを 呆気に見ていた ミハエルが


「 問題あり ありです 昇進には いろいろ手順が あるのに 全部 すっ飛ばして どうするんですかぁ ! 」



邪神ちゃんは 笑いながら


「 恭華が 仕事は 効率が大事だと 言っていたのじゃ。 なにより 妾の手伝いを させるために スカウトしたのじゃ!

クレームは ハルルンの仕事を 見てから いうのじゃ 」



「 解りました 問題が あったら ユリリン様が 責任を取ってくださいよ 」



ミハエルが 引き下がったので 邪神ちゃんは ハルルンに仕事を 教え始めました


ハルルンは 優秀だったのか 直ぐに仕事を覚えてしまい邪神ちゃんの 書類仕事は 1/3程に なりました。


残りの仕事を 終えて 邪神ちゃんが お茶を飲みに 立ち上がると ようやく 女神 エリリンが 目を 覚ましました


「 あれ ? ユリリン 何処にいくのだ まだ仕事は あるはずなのだ ! 」


邪神ちゃんは 笑いながら


「 妾の 仕事は 終わったのじゃ エリリンは 居眠りばかりしていたから 知らないのじゃ

妾は 先にあがらせて もらうのじゃ 」


席を 立ち 帰ろうとした邪神ちゃんに


「 終わったなら 私の仕事を 手伝ってよぉ 」

エリリンが 半泣きで 言うと


「 自分の 仕事は 自分で やらないと駄目なのじゃ ! 妾は 涙を 飲んで エリリンの為に 手伝わないのじゃ 」


そう言って 邪神ちゃんは 立ち去ったのでした


「 ユリリンは 私の為を 思って手伝わないのね。 ありがとう ユリリン 私 頑張るから 」


女神 エリリンは 真面目に 仕事を始めました




一部始終を 見ていた 天使、堕天使達は 女神 エリリンに優しくしようと 思ったそうです




めでたし ? めでたし ?



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